ちゃおチャオブログ

日々の連続

北九州駆け足訪問記(11)平尾台「大平山」縦走へ。

茶ヶ床園地から千崖仏へ向かう道路。
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ここへは昔三笠宮殿下も来て、この見晴らし台でお茶を飲んだということで、当時整備された道路が残っているのかも知れない。
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道路際に見える石灰岩
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ここから大平山へ上って行く山道に分かれる。秋田は「たいへいざん」と呼び、ここでは「おひらやま」と呼ばれている。
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立札によれば、大平山頂まで0.8m、県道の吹上峠まで2.1キロ。最大2時間見ておけば、充分だろう。
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ここから山頂までの約1キロ、8月の午後2時、炎天下の山道を歩くことになる。
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平尾台は周辺を小高い山に囲まれた高原状の盆地になっている。そのヘソの部分になる辺りの「茶の床園地」の展望テラスから眺めると、その地形は良く理解できる。しかし今日は日曜日と言うのに、こんな良いハイキングコースへ誰も来ていない。モッタイナイ話しである。とそこへ中年過ぎのおばさんが目の前の山、太平山から下りてきて、聞くと、県道のバス停「吹上峠」から来たと言う。本格的登山恰好をしていて、山歩きを趣味にしているようだ。

そのおばさんが言うには、山は歩き易く、1時間もあれば、簡単に縦走できると言う。よし、では当方も挑戦してみようか。帰りのバスまでに時間はまだ充分ある。彼女が1時間なら、当方倍の2時間を見ておけば充分だろう。ただ心配なのは、ペットボトルの水が半分以下で、この炎天下、水なしで大丈夫か、という事くらいだ。見たところ、殆ど禿げ坊主の山で、木陰になるような茂みは見当たらない。脱水症でぶっ倒れないことを心配するだけだ。

おばさんとはそこで別れ、一人大平山に向かう。この「大平山」で思い出すのは秋田市郊外にある名山「酒は天下の大平山」。
1000mを越える名峰で、麓の秋田杉の自然林の森を抜けて、頂上へ向かったが、あの時も、登山者には誰も行き交わなかった。「大平山」と言うのは、どこも一体に登山者の少ない静かな山なのか・・。

登りはじめて改めて感じたが、午後の日差しの強さ。山道自体はなだらかで、それ程苦はないが、この炎天下、日影になるような場所はどこにもない。已む無く、自然センターで貰ってきたパンフを頭に乗せて帽子代わりにするが、それでもジリジリ直射日光が差しこんでくる。消耗が激しい。飲み水は僅かだ。大きな石灰岩の岩陰を見付けては、日影になる側に回り、休憩する。大汗をかき、日影にほっとする。まあ、この程度の喉の渇きは100名山で何回か経験している。熱射病になることもないだろう。

歩きはじめて30-40分、漸く山頂の木立のある場所に到着した。ほっとした。暫らく休憩できる。漸くカメラを取り出し、周辺の景色を撮影する。この辺一帯の斜面は「羊群原」と呼ばれている。小さな石灰岩が地表に浮き出ていて、恰も羊が群れているように見える。良い眺めだ。「大平山」588mの山頂で、残り少ない水を飲み、県道に向かって下山開始した。
 
 
 
 
木陰が全くなく、岩陰に身を潜め、直射日光を避けた。
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周辺の山が見えてくる。後ろの山は四方台か。
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遠方に見えるのが茶が床園地の反対側にある貫山712mか。
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漸く大平山、山頂、588mに到着した。
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大平山頂から下の集落を見る。
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こんな山間部にもかなりの集落が見える。
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