ちゃおチャオブログ

日々の連続

「沖縄の4日間」(15)旧友との再会。

ここにも又全国各地から高校生がやってきている。
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看護学生が自決したガマ、深い洞穴を覗きこむ高校生。
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物言わぬ深い穴。静かに見据えていると、嗚咽が聞こえてきそうだ。
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静かな園内。会話も潜む。
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自決したガマの奥には綺麗な記念館が建っている。
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今ここは「ひめゆりの碑」となっているが、ここは30数年前の以前、「ひめゆりの塔」と呼ばれていたと思った。自分の記憶の中では、何人かの女学生が輪になって両手を空に捧げ、顔も天に向けて、爪先立つような形で昇華していた。印象的なコンクリート像だった。それがいつしか取り払われ、平板な碑に変わっている。自分の記憶の中ではあの7-8人の女学生が天女の化身とも思えたのだが・・・。

深い洞穴を覗きこみ、言い様もない寂寥感、淋しさ、悲しさを覚え、皆が園内を一巡するのを待ち、那覇市内に戻る。糸満から先那覇までの国道は一部バイパスが出来たり、立体交差になっていたりして、隔世の感もある。糸満漁港も高架道の上から見下ろすような形になり、又、その直ぐ近くには大きな道の駅も出来ている。ここは確かブログの知人竜司さんが時々バイキングの昼食を食べに来たり、珍しい沖縄の魚や島野菜を買い出しに来ている場所だ。彼も沖縄に移住して3か月、新鮮な気持ちで沖縄ライフをエンジョイしている様がブログに垣間見られた。

その竜司さんとは明日の夜ホテルで会うことになっているが、今晩は当方が沖縄支店勤務時代、何かとお世話になった知人3人との10年振り位の会合である。沖縄を離れて30年、その後会社勤務時代で仕事で来たり、家族と来たり、又、プライベート来たりと数回は沖縄に来ているが、必ずしも彼等とその都度会っている訳ではない。大よその記憶で10年振り位だ。いや、それ以上経つかも知れない。

一旦ホテルに戻り、車を駐車場に止め、県庁近くの指定の店に行く。ホテルを出た時から既にぽつぽつ来ていた雨はタクシーを降りた時には土砂降りの大雨。傘がないのでずぶ濡れになる。いや傘があっても同じかも知れない。傘など役に立たない程の大雨だが、南国の雨、ずぶ濡れになっても寒さは感じない。

漸く探し当てた店、国際通りの外れにある店だが、感じの良いモダンな店のバイキング、飲み放題。既に沖縄組の3人、藤さん、仲さん、阿波さんが首を長くして待っている。申し訳ないことをした。安い店だから当方奢ってやっても良いのだが、他の同僚の手前、そうもいかない。又、彼等もそれを期待はしていない。

凡そ3時間、沖縄を代表する3人とヤマトンチュー、即ち大和人との和気藹々と言うか、肝胆合い照らすと言うか、腹蔵のない会話の中で、3時間は瞬く間に過ぎ去っていく。僕も嬉しい。こうした気持ちの良い沖縄人と10年、20年のタイムラグなど全く無かったかのように、昨日の友のように、話が弾んで行く。ここでも又沖縄へ来て良かったと思う。彼等と会い、飲み喰い騒ぐ。こんな幸せな人生があるものか。当方4人は彼等3人に、又必ずや来年も来て、飲み食い騒こう、を約し、彼等と別れる。全く素晴らしき仲間たち、那覇の夜だった。
 
 
 
 
 
ひめゆり学徒隊の記録。6月18日に解散命令が出た後も逃げ惑い、漸くこの場所に辿り着き、二日後、即ち沖縄戦終結の三日前、この地に於いてほぼ全員が自決した。
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誰が綴ったか・・哀悼の碑。
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ガジュマルはそんな悲劇を越えて今に自生する。
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夜は那覇市内で旧知の友と楽しい一時。
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時を忘れる3時間だった。
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