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日々の連続

中国・歴史の旅(92)開封博物館。前周~唐の出土品。

ここからは中国古代、殷から唐あたりまでの遺物品の展示コーナーとなる。最初に登場する人物は「伊尹」(いいん)。
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古い時代の発掘品が展示されている。
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紀元前360年頃の地名。洛陽、曲阜、汴(開封)、邯鄲、等の地名が見える。
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唐草模様も見える。
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これは又なんのオブジェだろう・・
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ここは地方の博物館だから、上海博物館のような大規模で、度肝を抜くような出土品はないかも知れない。しかしそれでも3000年の歴史を有する町だから、何かと目を惹く遺物はある。春秋戦国の時代のものから、前漢後漢三国志の時代から随唐までの長い期間の出土品が展示されている。

当方に専門的な知識も無く、見る目も持っていないから、なだ流して眺めるだけだが、それでも中にははっとするような工芸品もある。実際の処、自分が億万長者で、これ等の骨董品が現金で買えるのだったら、欲しい物も幾つかあった。

学生の頃、中国歴代の王朝で一番古いのは「殷」という国で、殷墟の発見で、「殷」という国が書物上の架空の国ではなく、実際に存在していたことが証明され、世界中のニュースになったが、書物では更にこの殷よりも古い王国として「夏」が存在していた。今ではこの「夏」も遺跡の発見により実在していたことが証明されている。更にそれ以前には神農黄帝の時代、即ち三皇五帝の御代があったとされているが、これはまだ神話の世界のことである。

伊尹(いいん)。この開封、昔の汴の郊外に生まれ育った。案内文を読むと、商(殷)のひとつ前の夏の時代の末期に生まれ、奴隷から身を起こし、商(殷)王朝の宰相にまで上り詰めた。伝説的な名君である。果たして、殷も夏もこの黄河流域、開封近くに王都があって、今、周辺では盛んに発掘作業が行われている。ああ、ここで伊尹の人物像を見られるとは! 遠い、40年前、50年前の記憶が蘇ってきた。
 
 
 
 
曽植の墓という。曽植は案内文を読むと、三国魏王・曹操の第三子で、この町に封じられたらしい。
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ああ、三国志の英雄、張良の墓もある!
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張良の事跡が記されている。
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お墓から出土しら納骨棺か・・
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可愛い動物を象った副葬品かな?
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