ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(127)途中駅「海寧西駅」での長時間停車。

新幹線は杭州郊外を通り過ぎると田舎の新駅に停車した。
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列車から降りて駅名を見ると「海寧西駅」と出ている。・・聞いたことの無い名前の市だが・・
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長時間の停車で大勢の乗客がぞろぞろホームに下りだしている。
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新駅同様、駅前も最近になって整備されているようだ。
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遠方に街並みが見える。あれが海寧市か・・。
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紹興から上海までは約300キロ、丁度、東京ー名古屋間の距離だ。本来なら2時間半位で行ける筈だから、午後の遅い列車でも夕方には上海に到着出来るだろう、と見込んでいたが、杭州の郊外を走り抜けて暫らく行くと、全くの田舎駅に停車する。この駅は最近出来たらしく、ホームも駅舎もまだ新しく、ピカピカの状態だ。駅の名前は「海寧西駅」と出ている。「海寧」? 始めて聞く市名であり、どの辺か全く不明だが、いずれにしても杭州の少し先の辺りだろう。

列車はホームに停車したままで中々発車しない。殊更車内の案内もない。そうこうする内に乗客の何人かがホームに出だすと、それを見て、かなりの人も外に出て行く。更にその状況を見て、当方もホームに下りてみる。これだけ大勢の人がホームに出ているのだから、幾ら中国の新幹線とはいえ、乗客を置き去りにしたまま、急には発車しないだろう。

ホームに下りて駅の周辺を見ると、この駅自体も新しいものだが、駅周辺の街並みも新しい。以前の古い中国に見られたようなゴチャゴチャした古めかしい傾いた住宅などどこにもなく、どこか欧米の郊外の計画都市のような感じだ。各住宅は大体が3階建てで庭も広く、ここが中国だと言われなければ、どこの国か分からないだろう。少なくとも日本の地方都市の駅前よりは欧米化している。

一体何分、こんな何もない田舎のホームで停車しているのだろう。東海道新幹線のこだまが、熱海とか小田原に停車している間、超特急のひかり、のぞみ、等がその横を猛スピードで走り去って行くが、今丁度そんな感じで、ノンストップの超特急が走り去って行く。そうか、今乗車している列車は日本で言うこだま号。緩急の新幹線だったのか。考えてみれば中国新幹線。北京から上海を経由し、紹興、寧波を通り、この前、大事故を起こした温州、それから更に福州、厦門と進み、最終的には広州、香港まで結ばれる予定だ。

・・総延長何千キロ? 途方もない新幹線網を現在建設中の中国であってすれば、いろんなタイプの超特急があって然るできだろう。事故や故障で長時間停車していることでないのが分かり、やや安心した。人々がホームから列車に引き上げるのを見て、当方も座席に戻り、暫らくして発車した。この間、凡そ20分程か。杭州郊外の近代的都市の良い見学が出来た。
 
 
 
かなり整った、リッチな感じな街だ。
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道路も綺麗に整備されている。
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ああ、遠方に杭州の街並みも見える。
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ホームにはキオスクも自販機もなく、退屈そうにしている乗客。しかし、直ぐにも賑やかな売店ができるだろう。
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さあ、そろそろ発車時刻だ。
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