ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(89)上海へ。

いよいよ旅の最後。今日はバンコクから上海に飛ぶ。
 
 
 
スワーナブーム空港(ท่าอากาศยาน สุวรรณภูมิ)はハブ空港になっていて、発着本数が多く、中国航空を探すのは大変だ。
 
 
 
中国東方航空。ここの本社は上海ではなく、汕頭。
 
 
 
虹口区にあるブテックホテル、「Life Adamo」。
 
 
 
Agodaで予約したが、中々綺麗なホテルだ。
 
 
 
 
上海からスタートし、新加坡へ飛び、更に吉隆坡へ飛び、オリエンタル急行に乗ることは出来なかったが、国際列車でマレーシア国境からタイに入り、今日はその東南アジア最後の都市、曼谷から出発地の上海に戻って来た。こうした複雑な旅程を組んだのは、先ず上海で阿秀さんの按摩サービスを受けることであって、次にバンコク(曼谷)でオーンさんに会うことであって、それ等の目的が無ければ、成田から真っ直ぐシンガポール(新加坡)へ飛び、クアラルンプール(吉隆坡)を往復し、又成田に戻れば、行程は単純で、旅行費用も何割か安く済む筈だ。

しかし折角シンガポールへ行くのに途中の上海、バンコクへ立ち寄らないのは、少しもったいない気がして、中国東方航空の路線では、少し追加すればそれも可能だったからである。そうした経緯で一度に4都市を巡ることになったのだが、この「上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷」4都市巡りの旅も今日上海で1泊すれば、明日は成田、いよいよ終了となる。

バンコクー上海間は上海ー成田間よりも短い。飛行時間は2時間程度だ。12,3世紀以降、東南アジアに於ける中国、中国人のプレゼンスが顕著になっているのは、こうした地理的近さが大いに影響しているのだろう。朝、バンコクを出た中国東方機は昼前には上海空港に到着する。もう既に上海の地下鉄網には習熟しているので、真っ直ぐ地下鉄駅に向かい、人民広場で乗り換え、赤峰路で降りて、ホテルはここからは歩いても4-5分の距離だ。

あ、そうそう、ここへ来るまでに空港でちょっとしたハプニングがあった。空港での通関の際に、多分同じ飛行機で乗り合わせたと思うタイ人の40過ぎのおばさんが、書類の書き方が分からず、途方に暮れていた。中国語も分からず、英語も分からない。当方、片言のタイ語で手助けしてやり、無事に通関を済ますことができた。バゲージクレームの所で彼女とは別れ、当方はそのまま地下鉄駅に向かったが、その2階の連絡通路で又途方に暮れている彼女と鉢合わせした。大きな荷物も二つも運んでいる。誰を訪ねるのか分からないが、英語で書かれた連絡表をしっかり握りしめている。見るからにタイの田舎から出てきた、お上りさんの身なりで、どこから見ても、海外旅行をするような服装でも、セレブでもない。上海在住のタイ人の知人を頼ってきたのか、それとも、上海へ出稼ぎにきたのか・・、いずれにしても生活に余裕のある風体ではなかった。

当方がその紙を見ても、地元民ではないので、どこだかさっぱり分からない。中国人は皆冷たく、我関せず、関わりになっても一文の得にもならない、と言った感じでとどんどん足早に通り過ぎていく。当方も途方に暮れ、一体どうしたものだろう・・。彼女を助けてやりたいが、自分自身この国では外国人で地理に十分詳しい訳でもない。又言葉も不十分だ。片言のタイ語で漸く理解し得たのは、どうもその場所は人民広場の近くらしい、と言うことだ。

それなら自分も同じ方向へ行くので、一緒に連れて行ってやろう、人民広場に着いたら、又何とかなるだろう、と、重たいケースの内の一つを引っ張ってやって、地下鉄駅に向かって歩き始めると、後ろから賑やかなタイ語が聞こえてくる。振り向くと、タイ人の団体だ。6-7人のタイ人グループが例の開放的な調子でこちらに向かってくる。あー、タイ人! 助かった! 彼女も心配そうな顔付が、急に明るくなった。全く愁眉を開くという表現がぴったりだ。

直ぐにもタイ語で話し掛けていくと、彼女も同時にタイ語で何か話しかけている。そのグループのリーダーらしきセレブの女性が、何事かと寄ってきて、彼女とタイ語で言葉を交わしている。又、当方に対しては、英語で、「日本人か? 一体何があったんだ?」と聞いてくる。自分よりも出来の良い英語で聞いてくる。6-7人の中年セレブの女性だ。タイマッサージの女性かも知れないが・・。兎も角今までの事情をタイ語混じりに説明し、彼女を引き渡す。これで安心だ。このグループにくっ付いて行けば、目的の場所にたどり着くことも出来るだろう。

そうして彼女、及びタイ人グループとは空港で別れ、地下鉄に乗り9日ぶりに赤峰路にあるブテイックホテルにチェックインし、預けておいたスーツケースを貰い受け、部屋で一服し、5階からの窓の外、見覚えのある景色を眺める。彼女を十分助けることは出来なかったが、心の支えにはなっただろう。知らない土地で、言葉も通じず、多分初めての外国。こんな心細いことは彼女の経験の中で無かったに違いない。良いことをしてやった。自分にも満足だ。さあ、少し遅くなったが、昼飯を食べに出かけよう。
 
 
 
 
駅からもそれ程遠くなく、又泊っても良い。
 
 
 
5階からの外の眺めはこんな感じ。外は軍の関係の学校のようだ。
 
 
 
さて部屋で一休みし、遅い昼食を食べに行く。
 
 
 
あれれ、通りにはこんな洒落た店もある。原宿、渋谷ブランドは中国でも人気があるんですね。
 
 
 
近くのファーストフードのレストランで漸く昼食にありつけた。