ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(72)ウドムサイ(อุดมไส)、市の中心部のマーケットで。

プータートの丘を下りて、町の中心部に向かって歩く。
 
 
 
流石に中心部は賑わいを見せているが、人通りが少ない。
 
 
 
町の中心部には、こんな自然のままの小川も流れている。
 
 
 
今は衛星放送の時代なのか、アンテナがすごい。
 
 
 
いやー、これは壮観だ。
 
 
 
一方でガスの普及はまだなく、薪が主たる燃料になっている。
 
 
 
 
 
バス・ターミナルの近くの丘は「プータート」と呼ばれている。文字は分からないが「山」を意味する「ภูเขา」(プーカオ)の「プー」と、昨日ルアンパバーンの郊外で見て来た優美な滝、「タートクワンシー」の「ตาด」(タート)であれば、「飾り、刺繍」の意味になる。或いは「皿、大皿」を意味する「 ถาด 」(タート)であれば、確かに丘の頂上の地形は平らで、フラットな形状をしていたので、「ภูเถาด 」(プータート)、「平らな丘」が正しい表記かもしれない。

いずれにしても100mあるかないかの小高い丘だが、それでもこの盆地の町、ウドムサイ(อุดมไส)では一番高い山で、市内が一望できた。この丘の右手がターミナル、左側に市の中心部がある。見たところ、ここからはそれ程離れてはいない。丘を下って、市の中心に行くことにする。

街並みは、日本の地方の過疎の都市のような感じで、通りを歩く人も少ない。シャッターが下りたままの店舗も目に付く。又、経済的にもリッチさとは程遠い外見だ。町の中心近くにちょっとした川が流れているが、その河川管理も十分手が回らず、自然のままに放置されている。日本の予算の少ない地方の町でも河川に関しては、防災の観点から、かなり整備はされているが、ここでは、そこまでの余裕がないのだろう。

町の中心と思われるような場所の少し盛り上がった高台に2階建ての県庁が建っていて、流石に他を圧倒して、目を引くが、人の出入りもなく、今日は正月2日で、業務もやっていないのかも知れない。その直ぐ近くには所謂「公設市場」のようなマーケットがあって、ここには数十業種、数百店舗が店を構えているが、ここでも矢張り買い物客は少なく、活発な売買は見えなかった。

マーケットは「生鮮市場」と「雑貨市場」に分かれていて、午後の遅い時間、「生鮮市場」の方は既に営業は終了していて、「雑貨市場」の方は主に衣料品店が多かったが、周辺の集落の人々は、この地方の地井新都市、ウドムサイのこの市場までやって来て、日常雑貨、衣類などを買っていくのだろう。嘗て、地方の中心都市に目新しく出来たデパートへ周辺村落の人々が買い物に押し寄せて来た、40-50年前の日本の風景を思い出したりした。

市場内をぐるりと一周し、暇そうにしている店員や子供たちにタイ語で話し掛けても、タイ語は通じず、にこにこ笑って写真を撮って、バスステーションの横にあるホテルに向かって戻ることにする。途中、左手の丘の上にこの地方の博物館があり、長い石段を登って行って見たが、今日は休館なのか、時間が遅く閉館したのか、無人の状態だった。この博物館の道路の反対側には、2-3軒のゲストハウスがあって、ラオスの大学生なのか、若い青年が出入りしているのが見えた。彼等にとっても、お正月は休日なのだろう。

北部山岳民族の間にはキリスト教がかなり浸透、普及していて、その数はむしろ仏教徒よりも多い位だが、県庁舎にしてもこの博物館の休館、若い世代にとっては、佛暦ではなく、キリスト教暦のお正月を祝う習慣も増加しているに違いない。
 
 
 
 
然しまた市の中心部のマーケットでは、こうしたオーデオ機器、大型スピーカーなども売られている。
 
 
 
マーケット内の雑貨店。品物は豊富だ。
 
 
 
ああ、街中にも金色の仏像が立っている。
 
 
 
この石段の上に博物館がある。
 
 
 
立派な博物館だ。
 
 
 
が、今日は残念ながら休館になっている。
 
 
 
博物館前の高台からこの町を眺め、ホテルに戻ることにした。