ちゃおチャオブログ

日々の連続

ベトナム「ガックリ」旅行記(11)東興~防城港~南寧へ。

中国の高速道路の発展ぶりには、来るたびに驚かされる。
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広州チワン族のこんな田舎まで高速道路網が張り巡らされている。
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沿海部発展の象徴、防城港市にやってきた。
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日本では見られないような、凄い近代都市だ。
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一体、人々は何でこんな高所得を上げているのだろう。
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北京・上海の大都会から見れば、広西チワン自治区など言ったら、辺境ではないにしても随分な地方の田舎と思えるに違いない。だが実際に行って見ればそのイメージは一新される。ここ近年、中国の地方の高速道路網、遠距離バス網の急速な発展は、地方から地方らしさを一気に無くし、どこも皆ミニサイズの上海や青島に変貌している。垢抜けた近代都市を眼前に見ることになるのだ。

東興のバスターミナルがどこか分からないので、ホテルからはタクシーで行ったら、市内の直ぐの場所にあった。その規模、発着本数、遠くウルムチまで繋がっているバス網などは、一昨年回った寧波や紹興のバスターミナルと変わらない。東興市など、広西チワン自治区では10番目にも入らない都市であるが、それでもこれだけの規模を持っている。ターミナルの建物はそれ程新しくないので、建てられてからかなりの年月が経っているだろう。そう言えば去年行った雲南省の田舎町朦朧は、街の規模はこの東興の五分の一も無いが、郊外に作られた新バスターミナルは、ここ東興の3倍から5倍の大きさだった。中国人民政府と言うか、中国人の交通網に注ぐエネルギーは日本とは比べものにならない。

東興を出たバスは、片側2車線、両側4車線の快適な高速道路を真っ直ぐ東に向かう。昨日まで走って来たベトナムの国道とは大違いだ。日本でも地方へ行くと高速道路とは言っても、片側1車線しかなく、高速道路が対面交通になっているのが多いが、中国では、こんな田舎まで本格的な高速道が建設されている。今はこの高速道はガラガラの状態だが、数年後には経済発展と共に、この高速道も車にあふれているだろう。

30-40分で海岸沿いの都市「防城港」に入る。街の手前からデザインされた街灯がお洒落に立ち並んでいて、帆船や海に関係するシェードが電球を覆っている。街に入る手前には、随分モダンな大学校舎が見え、経済専門の大学のようだ。この街に入る直前から、この街のモダンさに驚くが、街に入って更に驚く。自分は色々と中国の地方都市を旅行しているが、この町程、近代化、20階、30階建て以上の高層ビルが立ち並ぶ新市街地の景観は、ミニ上海を越える勢いである。

「防城港」。以前どこかで聞いたような名前でもあるし、初めて聞く名前でもあるが、中国沿岸地方の発展の見本のような町だった。近くには錦州市、北海市という沿海都市が並んでいて、海南島を前にして、海外との交易も盛んなのだろうが、バスの中から見ていて、この都市の発展ぶりには、実際、目を瞠らされた。

防城港のバスターミナルで乗客の半分位が入れ替わり、引き続き南寧に向かって快適な高速道を走る。周辺は低い山野。緑濃い。人口はまだまだ吸収できそうだ。途中のドライブインで20分程休憩し、そのまま南寧に向かう。南寧に入る手前の郊外の街並みがバスの中ら見える。ある集落など、皆似たような2階建てのタウンハウスで、白に統一されている。欧米の郊外程の広い敷地は無いが、そのリッチな感覚は、日本の田舎の風景を遥かに超えている。後から追いかけて来た中国は、いつの間にか日本を追い越し、今は遥か先を行っているようだ。国の所得の高まりが、等しく人民のレベルまで配布されているような感じであった。




街中のあちこちで、高層ビルの建設のつち音が高い。
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街中のメインの通りも賑やかだ。
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この街がこんなに賑やかだったら、南寧まで行かずに、この町でストップするべきだったかもしれない。
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海岸沿いの新開発区は、超近代的な都市に変貌している。
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バスの中からでしか見れなかったが、「防城港」は実に印象的な都市だった。
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