ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(99)Renfeに乗ってコルドバへ。

さて、長いエスカレーターに乗って、ホームへ降りる。
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セルビアコルドバ間のチケット。8時50分発、22.45ユーロだ。
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セビリアを出ると直ぐにも原野が広がる。
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車内にはテレビモニター(静止画のみ)とスピード掲示板がある。
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スピード計を見ると今221キロで走っている。平均200キロ以上で走行している。
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スペイン国鉄の誇る高速鉄道Renfe.数日前サンチャゴデコンポステラからビーゴまでの約80キロの距離を30分程乗車したが、今日はこのRenfeへの2回目の乗車となる。セビリアからコルドバまで約150キロ、東京ー静岡程の短い距離だが、快適な高速鉄道の旅となるだろう。

世界の高速鉄道の先鞭をつけたのは日本で、それはもう半世紀以上も前のことで、東京オリンピックの直前にまで遡る。その頃、大阪万博が開かれ、それに合わせて東京ー大阪間も新幹線こだま号で結ぶことになったのだが、大勢の日本人が新幹線乗りたさに大阪万博へ殺到した。その当時は6時間もかかっていた東京ー大阪間も今ではのぞみで、2時間強の速さに短縮されている。

スペインのRenfeが何時頃開業したのか詳しくは知らないが、それはフランスの誇るTVGやドイツの誇るICEよりは大分後だろう。スペインもこれ等の国に刺激され、或いは技術援助の元に全土の新幹線網の整備をしている筈だが、お陰で旅行は随分と便利に楽になった。これから向かうコルドバにしても、約150キロ程の距離、1時間もかからず行けるのだ。

チケットは駅の窓口で買ったのだが、日本ほど人口の多くない国、日本ほど頻繁に運行されている訳ではないが、それでも10分も待たされずに次の列車に乗ることができた。セビリア8時50分発、コルドバには9時33分到着予定だ。料金は22.45ユーロ、約3000円。日本の新幹線よりは大分割安だ。

長いエスカレーターを下ってホームに降りる。乗客はまばらだ。日本や中国のような雑踏はない。列車は時間通りやってきて、日本より少し長目に停車し、ベルの音もなく静かに発進する。朝の時間ではあるが、セルビアから乗車した客は10人程度か。それぞれ指定の車両に向かい、指定の座席に着く。

発車して直ぐにも街の家並は途絶え、高原状の乾燥した原野を走る。日本の東海道線のように、線路に並行していつまでも家並が続くということはない。駅を出て4-5分も走ればもう街の外だ。見渡す限りの原野で、人家などは見当たらない。時々柑橘類の果樹園も見えるが、レモンなのかオリーブなのかオレンジなのかは分からない。水はけの良さそうな土地、と言うよりか灌漑が全く見当たらない台地には乾燥に強い柑橘系が適しているのだろう。この光景は500年も前の景色とそれ程変わらないに違いない。

車内にはスピード掲示板が設置してあって、平均速度は200キロを超える。巡行スピードは日本の新幹線よりも早いのだが、安定感があってそれ程スピード感は感じない。時々250キロを超えるスピードも出しているが、外の景色が広大だからなのか、掲示板を見なければそんな高速で走っているとは想像もできない。中々しっかりした技術だ。建設コストはがどの程度か分からないが、海外市場に於ける日本の強敵になるに違いない。外の荒野を見ながら、そんなことを考えている内に、コルドバに到着した。



最高スピードは何キロまで出せるか知らないが、今250キロで走行している。それ程スピード感はない。車内が安定しているからなのか・・。
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車内トイレは日本の新幹線と似たようなもの。
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セルビアからは1時間もかからずコルドバに到着した。
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この駅も新駅で、Renfe開業に合わせ建築されたのだろう。
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さて今日はまだ時間が早いので、バスでホテルに行くことにした。
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