ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.5.(金・曇り)森鴎外の孫。

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今日の夕刊に森鴎外の孫小堀鷗一郎さんの特集記事(ひと欄)が出ていた。風貌はあの厳めしい鴎外とは違って穏やかな顔立ちだが、やや丸みを帯びた輪郭は似ていなくもない。
小堀姓になっているのは鴎外の娘が小堀家に嫁いだからで(小堀杏奴)、鷗一郎さんはその息子であるが、現在80歳。大変偉いお医者さんで、新宿戸山にある国立国際医療センターの病院長をしていて、退職後は地域医療の新座の病院に移った。
その後退職する同僚から訪問診療を引き継ぎ、今は自分で車を運転し、訪問診療医となっている。この春「死を生きた人々」を出版した。
80になっても尚現役で地域医療に貢献する。しかも本まで出版している。見事な生き方、理想的な高齢者と言える。
鴎外と言えば、三鷹禅林寺に大きな1枚石のお墓があり、出身地の津和野、陸軍軍医時代の小倉連帯の鍛冶町にある官舎なども訪ねた。思い出深い作家だ。漱石よりも好きな作家だ。そのお孫さんが立派に人生を生きている。見事と言うほかない。
偶然と言えば偶然かも知れないが、戸山は旧陸軍病院。一時期石井部隊もここにあった。祖父の鴎外は最後は陸軍軍務監。軍務中場まで上り詰めた人だ。その祖父の務めた戸山病院の病院長とは、面白い巡りあわせだ。その辺のことを本の中にどんな風に触れているのかも、興味深い所だ。


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