ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(8)輪島の海。

輪島、朝市通りの程近い場所に、港がある。
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今日は強風で海は荒れ、白波が立っている。
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バカ広い埋め立て地で、海際にこうしたガードパイプがないと、風が強く吹き飛ばされそうで、怖くて海際まで行けない。
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広大な埋め立て地は大半が駐車場になっている。
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輪島名物朝市通りから程近い場所に海岸がある。輪島は日本海に面した大きな町だから、良港になっているのかと思って海岸通りにまで行ったが、そうではなかった。海岸は大きな埋め立て造成地で、人工的な港になっている。国交省が全国で進めている港湾整備の一環で、天然の良港ではなかった。埋め立て以前は多分渚か荒磯だったのだろう。そこを埋め立てて大きな港湾を造ったが、係留されている船は少ない。却って陸上には沢山のヨット、モーターボートが陸揚げされていた。

この港湾は漁民の為と言うよりか、そうしたレジャー種族の為に作られたようなものだ。今日は波が高く陸揚げした、という状況ではなく、常時陸揚げされたままになっているようだ。多分休みの日などに金沢辺りからお金持ちがやってくるのだろう。現在も埋め立て工事は進行中で、大きなクレーンとか、現場事務所のプレハブ小屋なども見える。日本国中、道路は奇麗に舗装され、税金が次に向かった所は、港の整備だ。借金大国の日本。借金は雪だるまのように膨らんでいくが、日本全国、税金の使い道には困らない。

目の前の海は荒れている。白波が立ち、波頭は風に飛ばされている。今朝能登空港への着陸時に飛行機が大きく横揺れしたが、その強風は今でも続いているのだ。日本海の荒海。沖を航行している船影は見えない。こんな荒天に船出する漁船もいないだろう。舳倉島は輪島沖にあるが、ここからは見えない。強風波浪注意報が出ているであろう、島との連絡フェリーは、港湾横を流れる輪島川の埠頭にしっかりと繋がれている。

今日の海は、日本海波高し、であるが、江戸時代、目の前の海は北前船で賑わっていたに違いない。のどかな春の海、北前船や弁財船の白い帆掛けが目の前の海を往来していた。ここ輪島は能登の玄関口だった。ただ残念なのは、今日の荒海で、漁船もヨット、貨物船もフェリーも全く船影を見ることはできなかったが・・。

風が強く自分自身も強風に吹き飛ばされそうになる。海際にガードパイプが張ってあるが、もしもこのパイプが無ければ、怖くて海の傍まで行けない。だだっ広い埋め立て地で、誰の発案で、これ程広大な埋め立て地を造成することになったのか、吹きさらしの風はより強く、こんな場所へ車で来る人も無く、もしも自分がここで吹き飛ばされたら、誰も見ている人も無く、忽然と姿を消すことになるかも知れない、との心配も頭をよぎった。

広大な埋め立て地は、大半が駐車場で、後、ヨット置き場、手前に観光案内所と長距離バス停。その先に大きな建物があるが、これはキリコ会館だ。能登半島各地で行われる夏の祭り、キリコ祭りに使用される大きなキリコ灯篭が展示してある会館だ。案内所には人もいなく、並びに2-3店ある土産ショップも閉まったままで、前方のキリコ会館にも人影は見えない。どこもかしこも開店休業の状態だ。埋め立ての手前の道路沿いに7階建ての大きな黒塗りビルがあり、ビルの上にホテル・ルートインの看板が見える。港湾を見ていても、強風に圧迫されるだけだ。そちらのホテルの方に戻ることにしよう。



ヨット、ボート置き場もあり、すごい数のボートが陸揚げされている。
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埋め立ての横には輪島川が流れていて、そこには舳倉島行のフェリーがしっかり係留されていた。
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広い埋め立ての先に黒い建物があるが、キリコ会館だ。
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風が強く、埋め立て地にいても吹き飛ばされそうになるだけ。市街地の方へ戻ることにした。
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