ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(9)上海博物館案内4.陶磁器の世界。

明・清の完成品を見るのに余計な説明は必要ない。
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日本人の多くは日本の陶器が世界で一番美しく優雅で価値の高い物と思っている。現に有田、伊万里備前、美濃、瀬戸、常滑と有名産出地は数多あるし、すぐさま名前も挙げられる。しかし日本以外の世界の人はそうは見ていないかも知れない。欧州のウェッジウッド、セーブル、マイセン、デルフト等世界に流通する陶磁器は別にして、アジアでも朝鮮李朝白磁青磁、中国の景徳鎮を初めとする幾つもの官窯等あって、必ずしも日本をNo1の陶磁国とは見ていない。むしろ英語では「焼き物」のことを「china」と言い、英語の「japan」は「漆器」のことを指していて、英語圏に於いては「陶磁器」の代表は「中国」であり、日本はこの「漆」が代表的な工芸品となっている。

そうした中国の長い陶磁器の歴史と、朝廷による保護、バックアップ等もあって、むしろ日本のものより中国陶器の方がより優れていると思われる。大分以前に朝鮮・中国の陶磁器を買いあさり、結果、会社を倒産させてしまった安宅産業の御曹司の例を見るまでもなく、一度こうした中国の磁器に魅せられたら、とことん魂を奪われるまで引き寄せられるのかも知れない。

この上海博物館陶磁器館は、2階の全フロアーを占めていて、特に明・清時代の陶磁器は豊富に陳列されていて、大きな壺や大きな絵皿はそれこそ息を飲むような美しさ、焼き物の完品と言うのは、まさにこうしたものを言うに違いない、と圧倒される思いで館内を循環した。大分以前に大阪の安宅コレクションー東洋陶器博物館を訪問したことがあったが、そこでは湧くことのなかった大きな感興はこのフロアーに足を踏み入れて初めて受けることができた。

専門家ではないので、焼き方がどうの、絵付けがこうの、温度、厚み、絵柄等の細かいことは分からない。然し美術品、工芸品としては超一流のものであることは直観でも分かる。そう、同じものを同じように見ている他の参観者の同様な感興が知らず知らず伝播してくるのかも知れない。この部屋全体がそうした思い感動に支配されているようだった。
 
 
 
 
 
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