ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(26)バンビエンの小山に登る。

畑のあぜ道を山に向かって歩く。
イメージ 1
 
 
農家もポツンポツンと点在している。
イメージ 2
 
 
ああ、山の麓に近付いてきた。あの小さなこんもりした山位は登ってみよう。
イメージ 3
 
 
漸く麓に近付いた。しかし、あのジャングルのような森の中に入るのは心配だ。
イメージ 4
 
 
僅かだが入山料を取るだけあって、山道にはこうした縄ハシゴも作られている。
イメージ 5
 
 
 
 
 
ソン川で遊ぶ外人観光客、ファランの楽しそうな水遊びに触発された訳ではないが、朝ホテルのベランダから真正面に見えた山、登ってみたい気にもなった。ソン川沿いには幾つかのバンガローや宿泊施設が並んでいるが、その後ろ側はずっと稲作の畑になっている。ポツン、ポツンと農家が点在しているが、基本的には一面の畑。今は借入も終わって牛が畑の中を放牧されている。

殆ど人は見かけない。遠くの方で一人二人、何をしているか分からないが人が動いている姿がみえるだけだ。勿論、観光客などはこんな所には来ていない。トレッキングの人達は、マイクロバスか何かに乗って、もっと遠くの山に向かうのだろう。訳も分からず、あぜ道を歩いて行く。この小路を歩いて行けば、山の麓にはたどり着けるだろう。麓まで2キロ位の道のりだ。何かあれば何時でも引き返せる。

あぜ道の突き当りは突き立った山の麓になっていて、森のような茂みがある。日本で言えば鎮守の森のような感じのこんもりした森だ。阿蘇へ行けばお寺か何か、遺跡のようなものもあるかも知れない。そう思って茂みの中に入ると、若者が数人所在なさげにブラブラしている。若者に話を聞くと、この山の中には枯れない泉があると言う。こんこんと湧き出るブルーの泉はとても綺麗との話だった。入山料は5000キップ、10円か20円だ。この半ズボン、サンダル履きで大丈夫かと聞くとOKとのこと。彼等がそういうからには毒蛇もいないのだろう。

所々ハシゴを掛けたり、ロープを渡したりしたかなり危険な山道を登る。料金を取るだけあって、こうした整備もしてくれているのだろう。今は誰も登っていないが、踏み固められた山道からすると、いつもはもっと人も登っているのだろう。途中に泉の標識のある場所を通過したが、水は大した量でもなく、こんこんとあふれ出ている、などとは程遠い状態だった。まあ、泉は兎も角、この山に登ることが目的だから、どんどん山頂に向かって登って行く。100mか200mの小山、何かあった時は大声っを出せば、麓の若者が駆けつけてくれるだろう。

吹き出すような玉の汗をかき、登り詰めること約30分、漸く山頂に到達する。もっと高い、困難な山かと思っていたが、案外簡単に登れた。200mもない高さだろう。頂上から眼下を見下ろす。先刻トボトボと歩いてきた畑の中のあぜ道が見える。そのずーっと先のバンビエンの街並みも見える。後ろを振り返ると、更に高い山がのしかかってきている。今立っているこの山頂は小さな独立峰となっていて、後ろにはここの何倍も高い峰々が連山のように連なっている。

暫し山頂で塵芥を忘れる。誰もいない山頂。見下ろす眼下の風景。何か仙人になったような気分でもあった。しかしいつまでもこうしてはいられない。間もなく夕方もやってくる。山は登りよりも下りが大変。あのごつごつした岩肌を滑らないように、気を付けて下りなければならない。殆ど垂直の山だから傾斜もきつい。時々後ろ向きになって、三点支軸を心掛け、漸く下山した。
 
 
 
 
 標高は高くはないが、未整備のかなり危険な山だ。
イメージ 6
 
 
噂の泉も水がちょっぴり溜まっている程度だった。
イメージ 7
 
 
登り始めて約30分、漸く山頂に到達した。 遠くにバンビエンの街並みも見える。
イメージ 8
 
 
峡谷のような平原が広がる。
イメージ 9
 
 
後ろには又すごい山が控えている。
イメージ 10