ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(86)シリキット王妃記念館。

カオサンからのバスを「民主記念塔」(อนุสาวรีย์ประชาธิปไตย)で下車する。
 
 
 
「อนุสาวรีย์ประชาธิปไตย」(アヌサワリー・・・)。タイの民主化運動を記念する塔だ。
 
 
 
この前にはラーマ3世が建てたワット・ベンチャマボビットやトリムック宮殿がある。
 
 
 
さて、「シリキット王妃記念館」に入ってみよう。
 
 
 
ああ、正面にシリキット王妃が飾られている。
 
 
 
プミポン国王と並び、タイ国民からは絶大の尊崇を集めている。
 
 
 
館内には数多くの美術品が展示されている。
 
 
 
いやー、見事なものだ。タイ王室が世界で一番金持ちの王族と言われているが、これ等を見ていると、そう実感する。
 
 
 
 
ラチャダムヌン通りの突当り、「民主記念塔」の先に、5-6階建ての中振りの白い建物があり、前々から気になっていた。これはシリキット王妃の発案で、タイの民芸、現代芸術、伝統工芸、絵画、その他の民生を一堂に集めた、余り目立った存在ではないが、近現代芸術の記念館となっている。特にここは刺繍の展示物で有名だ。以前行った時は休館で入れずに、その前にあるラーマ3世の王宮寺院、トリムック宮殿等を見て回ったが、今日は開いているだろう。

カオサンで一休みし、再びバスに乗って、「民主記念塔」(อนุสาวรีย์ประชาธิปไตย・アヌサワリープラチャーテイパタイ)の前で下車する。これは昨日ドンムアン空港からバスに乗って下車した「勝利記念塔」(อนุสาวรีย์ชัยสมรภูมิ・アヌサワリーチャイサモンラプーム)とは別のモニュメントで、「อนุสาวรีย์」(アヌサワリー)、「モニュメント、記念塔」の名称だけが一致していて、慣れないと言い方を間違えてしまう。

その「シリキット記念館」の中に入って驚いた。以前タイのシルク王と言われたジムトンプソンの元の住居が死後改装されてシルク製品や刺繍の展示販売の著名な場所になっていて、多くの観光客が押し寄せているが、そのトンプソンの館の中にあるものより、遥かに出来の良い、芸術性の高い織物が、数多く展示されていた。いつの頃からかタイシルクが世界中で持て囃され、タイに於ける有力な輸出産品になっているが、戦前、この絹糸を紡ぐ技術を伝えたのが日本である、ということを知る関係者は、この館内であっても皆無であろう。

それにしても見応えのある刺繍だ。時間が前後するが、中国蘇州の刺繍研究所はこの翌年、ネギさんとのツアーで行って、その豪華、華麗さに驚かされたが、このシリキット記念館で最初に見た刺繍の芸術性の高さは、見る者を圧倒した。足が止まる、と言った表現がぴったりの高い芸術作品が幾つも展示されていた。ここにある物すべて集めたら、莫大な価値になるだろう・・。少し下種な考えも頭をもたげてくるのだった。数多くの芸術作品に圧倒され、館内を出た。
 
 
 
 
きめ細かい刺繍の作品。
 
 
 
タイシルク、タイ刺繍は世界に誇れる。
 
 
 
これなんかもお金があれば買って持ち帰りたい位だ。
 
 
 
館内には若い学生などが多い。
 
 
 
流石にこんな場所までやってくる外人はいない。が、隠れた秘宝の場所だ。
 
 
 
館内には刺繍の訓練生もいる。
 
 
 
観光案内書には出ていない、良い場所に来た。
 

モスレムも刺繍には強い関心をもっている。
 
 
 
最後に最もタイらしい作品を眺め、館を後にする。