ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(62)夕暮れのメコンへ。

生鮮市場から一旦ゲストハウスに戻り、次に町の北端にあるメコン沿いのお寺に向かう。以前お寺のあった場所は何か公園になっている。
 
 
 
新しく出来た公園の裏に回ると、あった! 以前のお寺だ。ここはラオスには珍しく、入寺料を取る。それ程、夕日が綺麗で、商売になるということか・・。
 
 
 
ああ、メコン、西方に向かって坐す仏陀が同じ場所にあった。
 
 
 
境内裏に廻り、川淵の上のテラスに出ると、丁度太陽が沈むところだった。
 
 
 
ああ、丁度良いタイミングにやってこれた。
 
 
 
メコンはこの美しい光景が見られるから何回来ても良い。
 
 
 
夕焼けの中、川砂利を採取するジョベルカーがゆっくり動めいている。
 
 
 
 
 
ルアンパバーン」(หลวงพระบาง)は実に「川の畔の町」。町の右側を世界4大大河の「メコン」(แม่น้ำโขง)が流れ、左側には、これまた大河の「ナムカーン川」( แม่น้ำคาน)が流れる、この二つの大河に挟まれた細長い台地上の町になっている。マーケット、生鮮市場から一旦ゲストハウスに戻り、この二つの大河の夕焼けを見に行くことにする。その点、自転車があると移動が便利だ。町の北端と南端を同時に往復できる。

3年前、この町に始めて来た時、町の北外れにメコン川に面して古いお寺があって、そのお寺の境内から直に河原に下りる細道も付いていた。そんな事より、その境内からメコンに沈む日没を眺め、真っ赤に燃える夕日を眺めた感動は今でも忘れない。メコンでは色んな場所で夕日を眺めてきた。が、このルアンパバーンのそのお寺での夕日は忘れ難いものであり、このメコン琵琶湖八景に例えれば、さしずめ「メコンの夕照」だった。

着てみると、そのお寺の周辺の状況が以前とは大分違っている。老成国日本は10年経ってもさしたる変化は無いが、新興国は変化が激しい。まるで少年から青年の変化のようで、1年見ぬ間の何とかやらで、3年ぶりに来てみたら、お寺の前には大きな公園なども出来ていて、お寺の位置が分からず、迷子になるところだった。

しかし、お寺はメコンの淵上に建っていることは間違いなく、何百年もそこに居続けたお寺が、幾ら変化の早い国とはいえ、一朝一夕にどこかに移ってしまった、ということは無いだろう。公園の裏に廻って、川沿いを少し北上すると、あった! 矢張り同じ場所に、同じ造りのお寺があって、見覚えのある境内だ。

早速裏庭の淵上のテラスに出る。ああ、Just-on-Time! 今まさに太陽がメコン上流に沈んでいく。息を飲む美しさ。思わずカメラシャッターを押し続けた。
 
 
 
 
ここへ来た記念に1枚撮ってもらう。
 
 
 
ああ、いよいよ陽が沈んでいく。
 
 
 
ああ、西日に照らされた渡り船。
 
 
 
今まさに太陽を射る。
 
 
 
画家はこの光景をどのように表現するだろうか・・
 
 
 
太陽は漸く西の山の端に落ちつつあった。
 
 
 
太陽は遂に沈んでしまった・・・。次に又この光景が見られるのはいつになるか・・