ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.17.(日・晴れ)山岳遭難。文芸春秋、石原慎太郎、歴史論。

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東京地方は昨日ちょっとパラパラ降った程度で、殆ど毎日快晴続きだが、前線の停滞している関西や東北地方は、かなりの雨のようだ。丹波や福知山、高山では最大の雨量で河川が増水、氾濫し、床上浸水等が各地で発生している。
悲劇なのは、北アに登山した人々で、急激な降雨で沢が増水し、渡過中の登山者が何人か流されなくなっている。それ以外にもあちこちの山で遭難者が出ている。
いずれも60歳以上の高齢者で、高齢者の登山ブームを反映ている。今回は20代、30代の遭難者は見られない。
急激な気候の変動で、若い人には耐えられる状況かも知れないが、高齢者にとっては、命に直結する。それだけ対応力が落ちている、踏ん張る力が劣っているのだろう。
数年前の大雪山、夏山の大量遭難死。どこかの新聞社の主催で行ったが、夏山で、急な降雪になり、前に進めなくなった高齢者8名以上が遭難死した。20代、30代の登山者だったら、そうした遭難もなかったかも知れないが、体力の落ちている60代、70代では、寒さに耐えきれなかったのだろう。
 
自分も下肢が丈夫な頃は、このお盆の前後は、良く100名山に行っていた。命に関わるような危険な状況に遭遇したことも何回かあった。まだ生き延びていることにラッキーを感ずる。
昨日は高尾を登る位で、精一杯。今日は又膝に水が溜まったようで、曲げられない。階段の上り下りにも支障を来す。
100名山、残り25座は夢の又夢として大事に取っておこう。大金持ちになって、ヘリコプターで回ることもできるのだから。
 
 
午後、東センター。文芸春秋芥川賞受賞作、柴崎友香の「春の庭」を読みに行ったが、余り面白くない。下町の日常風景、大きなドラマも無ければ、ハプニングもない。そんなものかの日常が繰り返される。作者は漱石の「彼岸過迄」を念頭に置いて、作成したとのことのようだが、芥川賞にしては陳腐だ。
目を引いたのは石原信太郎氏の「白人の世界支配は終わった」で、以前の石原氏は「作家」などの職業で文芸春秋に寄稿していたが、今日の寄稿は無記名。政党代表とも、元都知事、との肩書は一切なく、無記名だ。
確かに彼の歴史観がこの中に凝縮されている。日本の素晴らしさ、白人優位の下劣さ、大戦後のアジア・アフリカの独立戦争第三次世界大戦、と評する辺り、彼の面目躍如だ。むしろ肩書を新たなタイトル「歴史家」としておけば良かった。又は「歴史思想家」か。
トインビー等引き合いに出して論ずる辺り、彼の思想、知識、経験等、全く互角だ。今度李登輝が来日し、今回は少し長く滞在するようだが、出来うれば、二人がどこかで会見、会談したら面白い。どこかのテレビ局で、アレンジでもしてくればいものか・・。
 
小保方さんの三面性、成程、今回の事件の背景にあったのか・・。それを見抜けず、自殺に追い込まれた笹井氏が、お気の毒でもあるし、日本の医学界の多大な損失だ。今回の事件を踏まえ、小保方氏は真実を一切合財、隠さず話すべきだ。彼女の父親が三菱商事の会社員で、母親がどこかの大学の心理学の先生だとは、今ここで言っても始まらないことではあるが・・。元々、架空の絵空事であったとするなら、一家の栄光も挫折も関係ないことではある。
 
 
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