ちゃおチャオブログ

日々の連続

トルコ史跡巡りの旅(11)アイワルク「グランド・テミゼル ホテル」泊。

トロイから約2時間かけて、150キロ先のアイワルクにあるホテル「グランド・テミゼル」に到着。早速夕食となる。
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食事はバイキングで、品数も豊富だ。
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欲張って、こんな沢山取りました。
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美味しいので、みんな平らげました。
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三郷さんは糖尿病を心配してか、なぜか少食。
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トルコ史跡巡りの旅、最初の訪問先トロイ遺跡の観光は約2時間、サイトを巡り終了した。最大5000年前の遺跡、トロイ人が歩いた石畳ぼ上を歩いた感覚は、バスに戻ってからも残っている。最後に又木馬に登り、2階の窓から外を眺め、アガメムノンの戦いを想像したのは、より古代への憧憬を増幅したのかも知れない。
 
シュリーマンの自伝「古代への情熱」は頁数の少ない薄い著作であるが、世界中の青少年の夢を掻き立てる内容の書物で、当方がまだ学生の頃、世界の著名100冊に選ばれていた。シュリーマンの最初の動機は宝探しで、現実にこのトロイの遺跡から莫大な財宝を掘り当てたが、副産物としては、紀元前3000から始まるこの都市国家の全貌を明らかにし、且つホメロスの神話が現実の出来事だったことを証明した。2000年以上に亘り土塊の中に埋もれていた闇を白日に晒したのだが、それは凡そ150年程前のことだった。
 
バスは右手に海岸線、左手になだらかな丘陵地帯を縫うように走って行く。今晩の宿はエーゲ海に面する避暑地、アイワルクにあるリゾートホテル「グランド・テミゼル」だ。道路に沿って、幾つかの小さなな集落や町を通り過ぎて行く。所得は低くは無く、寒村ではない。日本の地方都市、北陸や九州の海岸線沿いの集落よりも豊かに思える。GNPも個人租特も日本人の半分にも満たないと思うが、背勝の質は豊かだ。
 
トロイから約150キロ、5時を過ぎるとバスの外も暗くなり、国道を離れて人気のない海岸の方に進み、半島のような形をした雑木林の中を通り過ぎると、切り開かれた中に、小奇麗なリゾート風のホテルがあった。回りには人家は全くない。林と思えたのは松林で、防風林だった。
 
ホテルには7時近くに到着、人気のないオフシーズンのロビーには宿泊客は我々と同じような何組かのツアー客が泊まっているかの様子で、閑散としていた。冬のシーズンはツアー客専門のホテルになっているのかも知れない。トロイからは2時間程度、明日行くパムッカレのほぼ中間辺りに位置し、丁度良いロケーションだ。夜の街を徘徊する訳ではないのだから、こんな人里離れた場所でも問題ないだろう。
 
部屋割が終り、直ぐにも夕食。まあまあリゾートの3星レベルのホテル、食事は全く遜色はなかった。食後、旅の中で親しくなった、酒田から単独で参加している黒旗さんとホテルの浦の浜辺に出てみることにした。綺麗な砂浜で波は静かだ。防波堤などはなく、プールのあるホテルの庭から真っ直ぐ水辺まで行かれる。プライベートビーチだ。真冬で、サンドデッキなどは折りたたまれて、片づけられているが、これだけの数の椅子とテーブル、真夏のシーズンにはさぞかし賑やかなことだろう。
 
波打ち際まで行き、海水を掬う。冬の海では無い。生ぬるい。ああ、これがエーゲ海の水なのか・・。西洋文明の発祥揺籃の地、エーゲ海。こんなに穏やかな優しい海だったのだ。海岸線は弓なりのように弧を描き、左手はるか先の岬の付近に人家の灯りが纏まっていた。波打ち際の静かな音しか聞こえない。星の降る音を聞くべく耳を澄ませたが、矢張り砂浜に砕ける波の音しか聞こえなかった。「エーゲ海に死す」。小説の題名通りの夜の海だった。
 
 
 
 
部屋は3星クラスでまあまあ。
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バスタブも付いている。
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食後、一服してから、ホテルの前にある浜辺に出てみる。後ろはホテルの灯り。
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エーゲ海の水に触れ、歴史を思い、酒田から参加した黒旗さんと記念写真。
ホテルは総延長10キロ以上もある長い海岸線の真ん中程にあり、目の前がエーゲ海だった。
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