ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(65)マニラ最後の夜。翌日、高山右近像を見て、帰国。

ホテルの部屋で、後幾らペソが残っているか、確認。
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これがコインだ。
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泊まったホテル、Solania.
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シャワーを浴びて、通りへ出る。
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ペドロギル駅の途中に賑やかな街区があった。ここで食事しよう。
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フィリピン最後のビール。
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10日間のフィリピン旅行はいよいよ明日で終わる。目的の場所、ルソン北部の山岳地帯、山下将軍の故地、世界遺産のイフガオの棚田、更に足を延ばしてのビガン。最後の1日はネギさんからのお勧めのパグサンハンの滝も見て生きた。全く充実した、思い出に残る旅行となった。

マニラ最後の夜と言っても、もう殆ど燃え尽き症候群みたいになっていて、夜、特別、又どこかの場所へ行って見たい、との気持ちも湧かない。ロハス大通りも2度に亘って夕焼けを眺めに行き、昨日は米国大使館前の海に面したレストランから日没も眺めた。帰りに突然のスコール、拾ったトライシクルにペドロギル駅まで載せて来てもらったが、150ペソも要求差fれ、50しか払わなかったら、降りた後からも追いかけられた。最初に来た時の馬車の御車と同じだ。気持ちが激しい。生活にそれだけ必死んおかも知れない。

パグサンハンからの長時間のバス往復で、1日の疲れもあり、ホテルでシャワーを浴びてさっぱろしてから食事に出る。ホテルからペドロギル駅に行く途中にちょっとした賑やかな街区があり、そこで夕食を食べ、更に直ぐ近くのミュージックカフェで、大音響で鳴るビートの利いた南国風の音楽を耳にしながらビール、ウイスキー等を飲み、時間を過ごす。目の前のストリートでは、小学生位のストリートチルドレンが何時までも夜更かしして遊んでいる。家にいても楽しみがないから、こうして路上で遊んでいるのか・・。注意する大人もいない。いつまでも遊んでいる。

翌日、マニラ最後の日。飛行機は夜の便で、日中は高山右近像を見に行ったりしたが、何故かこの日の写真も大半が消えてしまい、唯一、右近像とマニラを飛び立った後の、飛行機から写真が2枚残されていたのみだった。写真の無いブログも無意味で、従って、今回の「ルソン山紀行」は今日でもって終了とする。

高山右近像がある場所は、国鉄ペドロギル駅に近い場所で、泊まっているホテルからも歩いて行ける距離にある。ホテルは高架鉄道MRTのペドロギル駅に近い場所にあり、この二つの駅は2キロも離れていない。区別するために、国鉄駅は通常「パコ駅」と呼ばれている。タクシーに乗って「ペドロギル」と指示したら、ドライバーの方で「パコ、パコ」と教えてくれた。

高山右近像は駅舎もないような駅の直ぐ近い場所にあったが、道行く人に「高山右近」と尋ねると、当方が日本人と分かっているのか、直ぐに押してくれた。両差しを2本脇に差した、サムライ像が小さな公園の中に立っていた。その傍らでは地元の人が何人か、当地のチェスのようなゲームをして楽しんでいた。当方がサムライ像を指さすと、皆もその方向を向き、大きくうなづいた。この人がそうだよ、日本人の聖者なんだよ、と同意を求めるような、肯定の頷きだった。

徳川幕府鎖国令により、キリスト教信者約100名と共にこの地にやってきて、ここに移り住んだが、僅か1年もしない内に63歳で病没した。今、この地は「ペドロギル」と呼ばれている。英語に直せば「Peter’s Hill」だ。「ペドロの丘」。右近はこの地に於いて、ペドロに凝せられていたのか・・。1615年、丁度400年前の出来事だった。

Salarioホテル。1泊2500ペソ、約4500円。夕方少し早いがホテルを出て空港へ向かう。空港までは165ペソ。200ペソ、600円も掛からず行ける。それが当地での物価レベルなのだろう。お釣りをチップで渡したら、ドライバーから気持ち良い笑顔が帰って来た。

空港で出国税550ペソが別途徴収されるとは知らなかった。数年前セブ島へ来た時は、取られなかったと思ったが・・。あの時は、航空チケットの中に既に含まれていたのか・・。いずれにせよ、ペソが無い場合は、米ドルで13ドル。ペソもドルも無い時は、円で何とかしてくれるだろう・・。

通関を終わった後も、通路にバーを設けたりして、係官が賄賂を公然と要求してくる。300ペソ払えと。財布を見せて、お金が無いことを訴える。100円玉でも良いと。まあ、皆生活が懸かっている。土産物店で、お土産用にバナナ菓子などを買う。4袋セットで38ドル、今円安だから約5000円。バカ高! でも空港だからやむを得ないか・・。これも税金、旅行税の一種だろう。機は夜に沈むマニラ上空を一旋回し、一路成田に向かった。

                                                                           
                                              終



人々は大音響の曲の中で、にぎやかに飲み騒いでいる。
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通りでは子供達が何時までも遊んでいる。
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家があっても、外で遊びたがるのだろう。
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流石に夜10時になると、子供達の姿は見えなくなった。
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翌朝、国鉄ペドロギル駅(パコ駅)近くの高山右近像を見に行った。
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帰国の便で。どこの町、どこの海だろう・・。自分でも分からなくなってしまった・・
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