ちゃおチャオブログ

日々の連続

薩摩・大隅の旅(45)慈眼寺旧跡を歩き、甲突川へ。

鹿児島市内に入る直前に慈眼寺と言う古刹があったが、今は廃寺となっている。
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現在はかなり広い史跡公園になっている。
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樹木が生い茂り、夜にでも来たら、お化けが出てきそうな感じだ。
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岩に刻まれた石仏なども残っている。
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以前の境内には所々、昔の石仏などが放置されている。
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鹿児島市内に入る直前、国道の左側には小高い丘があって、そこは錦江湾公園と言って、鹿児島市内と湾が一望に見渡せる丘になっている。この丘の上には実物大のH-Ⅱロケットが展示されていて、国道からも真っ白なロケット先端部が見えるが、鹿児島県が実にロケットの先進県、50年前の最初のペンシルロケット発射場の内之浦大隅半島)と今や世界のH-Ⅱロケットの種子島の2か所の発射場を持っていて、今や日本の宇宙産業とは切っても切れない関係になっている。その公園に行くべく、国道の裏側に回ったが、公園への入り口が分からず、結局そこへ行くのは諦めて、真っ直ぐ市内に進み、市街地のほんの入り口付近の住宅地の中にある慈眼寺旧跡に立ち寄ることにした。

慈眼寺の謂れについては全く知ることがないが、江戸時代には栄えたらしい名刹も、今では廃寺となって、堂宇も何も残ってなく、そこには岩に刻まれた仏の姿や、半分朽ちれかけた石仏などが散乱している程である。広い境内で、最盛期の頃のこの寺の威容も想像できるのだが、今は鬱蒼とした樹木が茂ってるだけである。樹木が多いせいか、現在は名水の場所として有名で、境内には綺麗な水を湛えた小さな池もあり、名水が湧き出る泉(樋)などもある。夏ならかなりの涼み客なども訪れるに違いないが、師走の今はこの薄暗い境内を散歩する人もなく、湧き水だけが静かに流れ出ているだけだった。夏場はここは流しソーメンで有名な場所とのことである。

昨日今日のレンタカーでの観光はここまでにして、鹿児島中央駅前、ナポリ通りにあるスカイレンタカーへの返却に向かった。向いのガソリンスタンドで満タン返しのガソリンを入れるが、昨日が約450キロ、今日も又350キロ、二日間で約800キロを走行したが、軽の燃費の良さに驚く。これだけ走っても30Lも消費していない。金額も3800円、レンタカー代二日間で7600円で済んだので、随分安上がりの旅行ができた。

さてレンタカーを返し、このまま真っ直ぐ空港へ行くのもまだ時間が早過ぎる。ナポリ通りの直ぐ横を甲突川が流れている。この川岸には西郷の生家もあり、薩摩兵児の寺小屋などもある。この甲突川は薩摩の町の発展と共に、共生してきた。少しこの川岸を歩いて、時間つぶしでもしてから空港へ行っても遅くはない。



これだけ深い森。清水が湧き出て、小池もある。夏は流しソーメンでにぎわうそうだ。
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レンタカーを返し、少し甲突川沿いを歩く。市の北方には、九州で一何高い韓国岳の山並みも見える。
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この川は市内の中心部を流れている。この川の少し上流、左手に鹿児島中央駅がある。
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一昨日、川のほとりに明治維新館を見たが、この辺りは江戸期の薩摩藩の歴史が凝縮されている。
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西郷隆盛大久保利通なども学んだ学校跡が再築されている。
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