薩摩・大隅の旅
西の方、西郷公園の向こう側が夕日に燃えている。そろそろ搭乗口に行こうか・・ JAL機は定刻8時15分に霧島空港を後にした。 機の下に見える光は、霧島市か・・。 光の強さ、広がりからして鹿児島市ではなさそうだ・・。 二泊三日の鹿児島の旅。1日が長…
鹿児島中央駅から50分、空港に着いた。空港前の駐車場はいっぱいだ。 この駐車場の先には西郷公園があって、後で知ったことだが、そこに古賀忠雄氏の大きな西郷像が建っている。 しかし二日間の長距離ドライブで疲れもあって、空港ビルから又外へ出ていく気…
甲突川の護岸は歴史遊歩道になっている。 藩主斉彬公が取り入れた時刻と暦。 斉彬公の業績が称えられている。 維新の元勲。西郷と大久保。 川のほとりからは鹿児島中央駅の回転展覧車も見える。 甲突川の護岸は歴史遊歩道になっていて、幕末明治の偉人の銅像…
甲突川沿いは、幕末明治期の建物等を再築した歴史遊歩道になっている。 江戸時代の武家屋敷なども再現されている。 薩摩藩城下図。城山を中心に町が広がっている。正面が鶴丸城。右手に篤姫の生家、今泉家がある。 歩いていると牛島満の石碑などもあった。沖…
鹿児島市内に入る直前に慈眼寺と言う古刹があったが、今は廃寺となっている。 現在はかなり広い史跡公園になっている。 樹木が生い茂り、夜にでも来たら、お化けが出てきそうな感じだ。 岩に刻まれた石仏なども残っている。 以前の境内には所々、昔の石仏な…
知覧の旧武家屋敷を出ると、直ぐにも山間の道路になり、周辺には知覧茶の茶畑が点在している。 道路を上り詰めた先には鹿児島湾(錦江湾)が広がっていた。 山の下には喜入の石油基地が見える。 この時の旅行の半年後の先月中旬、この喜入の沖合数キロの場所…
この知覧特攻記念館の前には数機の特攻機が展示されている。 プロペラ機で、今の最新鋭のジェット機と比べるとダサいおのだが、当時にあっては、最も優れた飛行機だった。 戦史好き、飛行機好きの人にはたまらない展示だろう。 この銅像? これは実在する飛…
知覧基地の三角兵舎の横奥にはお寺もあった。 観音菩薩を祀る御堂だ。 境内の先の方に食堂がある。 行ってみると隼ラーメンとある。良い名前だ。 こってりしたトンコツラーメンで、濃い味覚だった。 知覧特攻記念館の横の三角兵舎の更に奥にはお寺と神社が建…
桜並木の突き当りが知覧基地になっている。 周辺には飛行機が展示されている。 陸自の飛行機だ。 正面が特攻記念館だ。 知覧特攻平和会館。 今は冬の季節で桜は全く咲いていないが、知覧基地に向かう進入路は両側に数百mに渡って桜並木が続いている。4月の…
枚聞神社から池田湖に向かって、田園の道路を上って来ると、後ろに開聞が見えてきた。 田畑の斜面の正面に開聞が大きく聳えている。 登り坂の道路を登り切った先に池田湖がある。 想像していたよりも大きな湖だ。 湖の正面には開聞岳も見える。 薩摩半島の先…
頴娃の町だ。エイと読む。以前は揖宿郡だったが、町村合併で、この郡自体が消滅し、今は南九州市に組み入れられている。 町の屋根の向こうに開聞が堂々と見えている。 この先に頴娃のせびら(瀬平)公園が見えている。 瀬平公園の案内板。こうした案内板がな…
坊津の岬の右手には波静かな広い湾が広がっていた。 磯に下る道路があったので、浜辺まで降りてみる。大きな湾は波静かで、透き通った海水だった。 再び岬の上に戻り、もう一度坊津を眺める。 霧が坊津の集落を覆っている。 枕崎に戻る峠の上で、遥か先に開…
枕崎から凡そ30分、坊津へやってくる。 今から1300年前、鑑真和上が最初に上陸した地だ。 この岬の下が嘗ての官港、坊津だ。 岬の上には古びた記念碑なども立っている。 日本の古代史の重要な場所だ。 枕崎から少し先、海岸線に沿った道路を一山超えた…
枕崎駅の周辺には数軒の食堂もあるが、朝早く、まだ開店していない。「カツオ刺身」など食べたかったが・・ 駅からは次に枕崎港に向かった。 今丁度朝日が港に差し込んできた。 袋状の細長い港湾で、三陸で幾つか見た港の形状に似ている。 今は漁船が出払っ…
朝霧の川辺の里山から凡そ30分、枕崎駅にやってきた。 JR最南端の駅だ。 駅前にはこの町の特産かつお節を売る家族の銅像が立っていた。 厳密に言うと、緯度的にはこの枕崎線の手前にある指宿の西大山駅が一番南だが、一般的には、この終着駅が最南端と言わ…
錫山峠から黎明の鹿児島を眺める。右の山が高千穂の峰、左の高い山が霧島山(韓国岳)。 峠の茶屋の前には一体の地蔵像が奉納されていて、当方の旅の安全を祈り、峠を下る。 山を下り降りたところは、薩摩川辺牛で有名な旧川辺町。豊かな田園風景が広がって…
城山から下り降り、市内で駐車場を探す。 ホテルから程近いザビエル公園の横に大きな駐車場があった。 車を駐車し、公園内のザビエル像を眺める。 ザビエルとアンジロウ、もう一人はベルナルドか・・。 鹿児島は実にキリスト教伝来の地だ。長崎でも平戸でも…
霧島神宮展望台から参道に戻ると、既に夕闇が迫っていた。 参道下の商店街も既に人影はない。 石段下から神宮に再拝し、鹿児島に戻る。 途中隼人町で渋滞がひどく、吉野家に寄って夕食を食べる。 ホテルに戻る前にもう一度城山に登り、夜景を眺める。 広々と…
霧島神宮社殿前の大楠を眺めるが、記憶に全く残っていない。 最後にもう一度参拝し、宮を離れる。 今度来るとき、三度目にはしっかり記憶に刻まれているだろう。 鳥居の横の天孫降臨の碑。 徳富蘇峰が跋文など書いている。 招霊木、何の木だろう・・ 記憶な…
夕刻ぎりぎりに霧島神宮に到着した。 宮がまだ開いていて良かった。 十数年ぶりに参拝する。 多層構造の霧島宮。以前受けた時の感動が湧きあがらない・・ 瓊瓊杵尊(ににぎ)の逆鉾が高千穂の峰の山頂に刺さっているが、この霧島宮のご神体である。 今手元に…
鹿屋資料館2階には操縦シュミレーションなどもできる。 操縦室にも座ることができる。 海自救難ヘリか・・ 館の外にも大型ヘリが展示してあった。 航空オタクが見たら、飽きないだろう・・。 今日は忙しい1日だ。朝一番でホテルを出て、フェリーで鹿児島湾…
特攻記念館。正式な名称は海上自衛隊鹿屋航空隊資料館。 入り口付近には海自らしく、戦艦大和の模型が展示されていた。 1階は特攻隊関連の資料、遺書、写真等が展示されているが、2階にはゼロ戦が展示されている。 零式艦上戦闘機、こんな間近に見るのは久…
お台場公園の少し先に根占の町があり、指宿とを結ぶフェリー乗り場の港も見える。 根占から40-50キロ先、大隅半島の内陸部に入る国道を進むと、右手にフェンスが見えてきた。 ああ、鹿屋の海上自衛隊基地だ。 基地内には海上自衛隊機も駐機している。 …
ここは幕末の砲台だけあって、昔の大砲が展示されている。 キャノン砲だ。 斉彬公、こうした大砲を昨日見た反射炉で作らせていたのか・・。 公園には南国の花が咲いている。 ああ、ハイビスカスも咲いている。 この旅行記は今から半年ほど前の去年の12月の…
大隅の海岸線が続く。 車も少なく、ドライブ日和だ。遠方に開門も見える。 ああ。標識が出ている。ここから宗谷岬まで2700キロ。鳥さんはこの道をひたすら歩いていくのだ・・ 錦江湾も波静かだ。 ああ、対岸の指宿が見えてきた。 幕末、江戸湾(東京湾)…
30分ほど岬の展望台、記念碑等を見学し、マイクロに乗って駐車場に戻る。 本土最南端、亀石と呼ぶようだ。成程、亀の形に似ている。 駐車場に戻ってきたが、師走の事ゆえ、駐車場はガラガラだ。 佐多岬周辺の案内図。 本土最南端、綺麗な海岸が続く。 本土…
記念碑の100m程前方には岬が見える展望台が作られている。今はここから先の灯台までは行かれない。鳥さん、Takaさんが来た頃は灯台まで歩いて行けたようだが・・。今は整備中かも知れない。 灯台のはるか先にはうっすらと屋久島、種子島も水面に浮か…
さてフェリーを降りて、ここから一路、佐多岬を目指す。 垂水から佐多岬までの約150キロ、綺麗な海岸線が続く。 入り江のような小さな漁村もあり、数軒が肩を寄せ合うように海に面している。 佐多岬直下には広い駐車場があり、自家用車はここで町営のマイ…
錦江湾に浮かぶ桜島。 今日は天気も良く遠方の高千穂の峰なども見える。 あの奥の高い山は韓国岳か・・ ああ、開聞岳が天を突いている! 桜島がいよいよ近づいてきた。 錦江湾という地名を意識の中に置いたのは大分後年になってからだ。勿論中学高校で地理を…
鹿児島新港は市の南側にできた新しい港だ。 錦江湾を横断して大隅半島の垂水へはここ鴨池港からフェリーが出ている。 鹿児島の新しい町並みで、県庁その他、行政機関が集まっている。 冬の太陽が錦江湾上に上がってきている。 湾の向こうには桜島が間近に控…