ちゃおチャオブログ

日々の連続

薩摩・大隅の旅(35)JR枕崎駅。

朝霧の川辺の里山から凡そ30分、枕崎駅にやってきた。
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JR最南端の駅だ。
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駅前にはこの町の特産かつお節を売る家族の銅像が立っていた。
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厳密に言うと、緯度的にはこの枕崎線の手前にある指宿の西大山駅が一番南だが、一般的には、この終着駅が最南端と言われている。
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レールは確かにここで行き止まりとなっている。
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??北は函館~稚内イイ~、から、?南は川内、枕崎イイ~、まで歌の文句じゃないが、やって来ました枕崎。日本の最南端の鉄道駅、枕崎。早朝、日の出前の錫山峠から鹿児島湾を眺め、峠を下って川辺牛の里山で日の出と朝霧を眺め、そこからは約30分、港町枕崎にやってきた。いろいろな歌謡曲で歌われている港町だから、全国的にも有名だ。この町で最初に見ておきたい場所は駅、Station.いや待てよ、Stationは北海道に似合う言葉で、ここ南薩では駅舎だ。

駅はこの町のほぼ中心部辺りにあって、周辺は小さいながらも駅前商店街を作っている。朝の時間、まだ店も開いていないし、電車を利用する人もいなく、静かな駅前だ。駅舎は以前写真かテレビの旅行番組かで見たような気もするが、初めてかも知れない。過疎の町に違いない、小さな傾斜だが、古めかしくはなく、何年か前に新たに建築されたようだ。以前北海道の幸福駅を見たが、そこは古い杉板の小さな駅舎で、長年の風雪に耐えてきた、という如何にも時代ものだったが、こちらの駅舎はむしろ観光用に再築されたようだ。

ホームに上がると、確かに終着駅だ。レールはここで行き止まりになっている。観光案内を見ると、最北の駅が稚内で、こちらが最南。姉妹駅という言葉があれば、それに相応しい。今では青函も関門もトンネルで結ばれていて、稚内を出た列車は、ぐるぐる国内を回って、理論的にはこの枕崎まで一度も下車せずにやってくることもできる。誰か知恵のある人が、枕崎ー稚内の1泊2日なり、2泊3日なりの豪華寝台列車など走らせたら、意外と人気が出るかも知れない。旅行好きの日本人は多いのだ、日本人に限らず、一度に日本を縦断できるということで、外国からも観光客がやってくるかも知れない。斯くいう自分も大分以前に稚内駅を見ているが、今回枕崎を見たことにより、日本の最北最南端の駅を見たことになった。

駅舎に入ると時刻表が出ている。ああ矢張り過疎で鉄道は斜陽だ。合計6本の電車しかなく、朝の6時台と7時台に各1本、日中は1時と4時しかない。その後は6時台と最終が7時59分。この町ではほとんどの人が車を持っているので、高校生の通学用に走らせているのだろう。昼間の2本はお年寄りの通院用かも知れない。朝早いのか、やって来る観光客もおらず、ベンチに暫く腰かけて、朝夕のラッシュアワーの状況を想像してみたが、どうも上手く思い描くことはできなかった。



稚内と枕崎。北と南の始発駅。
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この二つの駅を結ぶ列車を走らせたら、面白いかも知れない。
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小さな駅舎だ。中をのぞいてみよう。
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中は観光用に作られている。
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時刻表が出ている・・、ああ、1日に6本!
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暫くベンチに座り、朝夕の賑わいを想像する。
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