ちゃおチャオブログ

日々の連続

薩摩・大隅の旅(36)枕崎港にて。

枕崎駅の周辺には数軒の食堂もあるが、朝早く、まだ開店していない。「カツオ刺身」など食べたかったが・・
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駅からは次に枕崎港に向かった。
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今丁度朝日が港に差し込んできた。
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袋状の細長い港湾で、三陸で幾つか見た港の形状に似ている。
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今は漁船が出払っていて、この有名な魚市場も閑散としていた。
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そうそう、この枕崎駅には、日本最南端駅との表示はどこにもない。代わりに「最南端始発駅」との表示が目についた。実際最南端駅はここから10駅位先の西大山駅だからだ。薩摩半島が長靴のコの字のような形をしていて、そのかかとの部分が半島の最南部で、そこにある駅なのだが、そこは開聞岳の直ぐ傍にある。まあ、それは兎も角、列島の一番南の端の駅から、一番北の端の駅まで、乗り換えなしで、一つなぎで列車に乗って行けるというのは、旅行者のロマンを掻き立てるだろう。いずれいつかJR各社に提案してみたい。

さて、元々乗降客などは少ない過疎の駅で、元より駅にはキオスクも売店もないのだが、駅前に1-2店ある食堂も朝早いのでまだ開店はしていない。「かつお刺身」など地場の美味しそうな料理名が目に着くのだが、開いていなければやむを得ない。元々行く積もりでいた枕崎港へ向かうことにした。港の周辺ならちょっとした食堂位は開いているかも知れない。それに漁師はいつだって朝早い。

駅前から海の方向に真っ直ぐ伸びる道路があって、それを下って行くと港だ。大きな港で、岸壁も長い。今漁船が出払っていて、閑散とした港湾だが、沼津港よりも大きい。細長い袋状の港は、以前震災前の三陸で数多く見た気仙沼や大船渡と似た感じもする。こうしたウナギの寝床は漁船や貨物船の避難港としても有用なのだろう。

岸壁の端の方で人だかりがしている。行ってみると町の人たちが朝市をやっている。魚介類、野菜、手作りケーキ、ちょっとした民芸品・アクセサリー等々。地元の人が出店を開き、集まってきている人も地元の人だ。これだけの町だからどこかにスーパーとかイオンモール位はあると思うのだが、こうして週1回か何日か置きに開かれる朝市。付近住民のコミュニケーションの場にもなっているのだろう。あちこちで賑やかな会話が弾んでいる。

どんな磯物が売られているのか、魚介類のコーナーを覗いてみると、ああ、カツオの腹もが売られている。枕崎は流石にカツオの町。腹もは鰹節にならないので、余った部分をこうして集めて売っているのだ。腹もとは珍しい。東京の魚屋でも、カツオ1尾買わないと腹もは中々食べられない。丁度朝飯代わりによいだろう。ワンパック買うと、中に5-6枚の腹もが入っていて、おばさんが七輪でその場で焼いてくれる。塩焼の芳しい香りが辺りに漂う。・・うーん、美味しそうだ。実際、美味しく、3枚はその場で平らげ、残りをパックに収め、次の坊津へ向かうことにした。



魚市場の端の方で人だかりがしていた。
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行ってみると地元民の朝市だ。
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地元で取れたいろいろなものが売られている。
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ああ、腹ももある! 珍しい。これを食べよう!
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近くでは何かセリも行われている。ンのセリか分からないが、地元民の交流の場に違いない。
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