ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(38)串本漁港を眺め、自転車返却。

潮岬から戻って来て、自転車返却までには少し時間があったので、串本港を眺める。

f:id:commodore:20210922224426j:plain

 

向かいの大島に守られ、天然の良港だ。

f:id:commodore:20210922224517j:plain

 

漁船が案外少ないが、今出払っているのか・・。

f:id:commodore:20210922224558j:plain

 

駅併設の案内センターには5時5分前に到着した。

f:id:commodore:20210922224705j:plain

 

潮岬からの帰り道は殆どが下り坂で、電動で無くても軽快に走行できた。途中の高台から眼下の串本の街並みが見え、町とこの潮岬半島とは、砂州で繋がったような形をしていて、大きさや規模は異なるが、函館山から函館市内を眺めた情景を小ぶりにしたような感じだった。高台から見て、町の左側が周参見の海岸で、魚介類が豊富な所だ。右側が有名な橋杭岩のある所で、ここからは見えないが、その先に古座川、太地もある。

 

坂を下り降りると串本の町だ。町は海岸線に沿って道路が作られ、家並みもそれに沿って並んでいる。幾筋かの町内道路があって、その一番先が港と結ばれている。串本漁港だ。先刻潮岬に行く途中に左手に見えた漁港だが、今は右手に見えている。潮岬半島をぐるっと一周した結果、向きが反対になったのだ。下り坂を急いで下りてきたせいか、返却時間までにはもう少し時間もある。波止場に出て海を見る。漁船の数はそれ程多くはないが、今は夏場で遠方海域に出漁中なのかも知れない。向かいの大島に港は守られ、ここも又天然の良港だ。

 

南紀にはこうした良港があちこちにあり、昔から海の幸は豊富だ。この辺りの漁村で、醤油の原点、ひしお(醤)が製造され、醸造され始めた背景も分かるような気がした。遠いタイ、ベトナム辺りで製造されていた魚醬は、南紀にもたらされ、ひしおになって、それは又、銚子に運ばれ、醤油となった。波止場の魚臭い匂いの中に醤油の原点の匂いも感じられた。

 

港からは町の縦の道を真っすぐ行った突き当りが駅だ。観光案内センターには5分前に到着した。電動自転車に乗ったのは初めての経験で、返却する際に係の人に記念の写真を撮ってもらった。免許を返上し、レンタカーが借りられなくても、こうした便利な乗り物はあるものだ。近距離の移動には丁度良い。今度又来ることがあれば、ここで又自転車を借りて、今度はトルコ記念館へ行ってみよう。

 

案内センターは駅の横にあり、駅の時刻表を見ると、次の新宮行までは1時間もある。5時台に1本も無く、次の電車が6時台だから、こんな間遠になるのだが、幾らローカルとは言え、1時間に1本位は走らせてもらいたい。取り敢えず宿には電話を入れ、チェックインが予定よりも少し遅くなる旨を連絡しておいた。

 

電動自転車に乗ったのは初めての経験で、係の人に写真を撮ってもらった。

f:id:commodore:20210922224818j:plain

 

事故も無く、目的の潮岬も見ることが出来、満足した。

f:id:commodore:20210922224903j:plain

 

駅の時刻表を見ると、次は6時台まで無い。5時台がぽっかり空いている。

f:id:commodore:20210922224936j:plain

 

やむを得ない。待つことしか方法はない。

f:id:commodore:20210922225020j:plain