ちゃおチャオブログ

日々の連続

ボロブドールへの3日間(26)ボゴール駅前の物売りとバイクの駐輪場。

ボゴール駅の改札から外の大通りまではこのような長い廻廊(コリドール)が作られている。
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人々はこの通路を歩き、外の大通りと駅を行き来する。
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外の道路とは鉄柵で仕切られ、物売りは中には入って来られない。
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鉄柵の間から手と物を出し入れし、物の売買が行われている。
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こんな感じで珍しい光景だ。
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交通手段の発達に関しては、国によってそれぞれ異なっている。日本の場合は、最初に自転車が普及し、次にバイクの時代を通り越して直ぐに自家用車の時代に入って行った。中国では自転車に始まって、その後、電動自転車の時代になり、今は、主に自家用車が主流となっている。東南アジアの国では、自転車の時代は無く、最初からバイクでスタートし、タイなどでは、今では既にバイクから自家用車の時代に入りつつある。ベトナムやここインドネシアでは、まだまだバイクが主力だ。大通りでは、自動車を取り巻くようにオートバイが前後左右を走っている光景が時々見られる。

ボゴール駅の改札を出て先ず目に付いたのは駅前のバイク駐輪場であり、そこには数百台、数千台という数のオートバイが整然と駐輪していて、そのバイクには皆一つづつヘルメットが括り付けられている。日本で言えば、郊外の駅前には駐車場とそれに併設されるように自転車の駐輪場があるのが常だが、ここでは駐車場も無ければ自転車用の駐輪場もない。あるのはバイク用の駐輪場だけだ。皆遠方の自宅からバイクでここまでやってきて、ここから通勤電車でジャカルタまで通っているのだ。この国ではまだバイクが主流だが、タイのように国民の所得が上がってくれば、皆、バイクから自家用車に乗り換え、10年後、再びここへ来れば、今ある駐輪場は、車用の駐車ビルに変わっているだろう。

しかしこの国の人々、インドネシア人の順法精神は立派だ。昨日、ジョグジャカルタ空港から高級トヨタを半日借り上げて、ボロブドール遺跡まで往復したが、途中4車線の素晴らしい直線道路が出来ていたが、運転手は殊更スピードを上げるでもなく、凡そ時速80キロ位の安定走行で往復した。他の車の走行を見ていても、極端なスピード違反車というのは見かけなかった。バイクに1個のヘルメット。勿論ドロボーなどはいないだろうから、バイクの座席の上に簡単に括り付けられている。それ以上に、この国の交通ルールはヘルメット着用が義務であり、タイや中国と違って、後からスタートした後発組は、交通ルールには厳格のようだ。

改札口からコリドールのような細長い通路を歩いて外の道路に出るが、そのコリドールは鉄の柵で外の道路と行き来できないようになっているが、その外の道路側では柵に沿って数百の物売りが番台を置いていて、コリドールを歩く人々に対し、柵越しに物の売り買いをしている。これも又法令には厳格で、コリドールを含む駅構内では物を売ってはならない、との規則を厳格に守り、物売り人は、こうして柵の外から手を差し出して、物を売っている。以前、インドネシア通の知人から、インドネシア人は温厚な性格で、犯罪も少ない。心穏やかだ、と聞いたことがあったが、こうして整然と並べられたバイクの駐列、或は、柵の外の物売り人、などを見ていると、実に実感できることだった。
 
 
 
 
販売員は長い廻廊の中には入って来れないので、こんな風にして電車に向かう乗客に物を売っているのだ。
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この廻廊の前は広いバイクの駐輪場になっている。
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その数は数百台は下らない。1000台以上はあるだろう。
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バイクの上には皆ヘルメットが置かれている。交通ルールがキチンと守られているようだ。
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駅前の外の様子。さて、駅の外を歩いてみよう。
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