ちゃおチャオブログ

日々の連続

薩摩・大隅の旅(30)霧島神宮ご参拝。

夕刻ぎりぎりに霧島神宮に到着した。
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宮がまだ開いていて良かった。
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十数年ぶりに参拝する。
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多層構造の霧島宮。以前受けた時の感動が湧きあがらない・・
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瓊瓊杵尊(ににぎ)の逆鉾が高千穂の峰の山頂に刺さっているが、この霧島宮のご神体である。
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今手元に別冊歴史読本の「日本神社名鑑」がある。これは主に全国の一宮を網羅していているが、全国神宮は必ずしも各地の一宮と一致している訳ではない。むしろ神宮は一宮からは除外されていて、香取、鹿島他五宮に過ぎない。全国に20以上ある神宮の大半は別格の扱いだ。地霊神を祀る一宮以上の存在になっている。九州は神話の故郷だけあって、神宮は六ケ所もある。

当方、全国の主だった神宮、大神宮、大社、一宮は参詣していて、九州の神宮も鹿児島神宮以外はすべて参詣している。ここ霧島神宮は今度で2回目になる。最初に参詣した時は、先にも触れた都城の今村宅に泊まった翌日、高千穂峰に登頂したが、その下山後に参拝した。宮は高千穂峰の直ぐ横手にあり、この峰がご神体になっている。今100名山登頂記録を確認してみると、それは2001年5月3日のことだった。今から15年も前のことである。

高千穂の峰は正式な山名は霧島山で標高は1700m、当時は足も元気で、2時間も掛からず登頂できたが、その時の俳句が、
<茜さす 高千穂の峰 拝みけり>

これは今日と同じ夕方近くで、樹木1本生えていない赤茶けた富士山型の山に丁度西日が差して、神々しいほどに赤く燃えていたが、思わず両手を合わせ、自然の造形の美しさに首を垂れたのだった。そこから直ぐに鹿島神宮に参拝したが、初めて見る神宮は如何にも異様な感じの南国調の造りで、こうした造りの神社には今までにお目にかかったことはなかった。

神社仏閣に造詣の深い服部先生にすぐさま電話し、今霧島にいることを伝えた。この時まで自分も各地のかなりの数の寺社を回ってきたが、この宮の造りは他とはかなり違っていて、その印象を先生に伝えたが、先生もまだこの宮を見たことはなく、当方の説明にもどかしさを感じたものだった。

今日は2回目であるがその時に受けた衝撃はほとんどない。何故だが分からないが、横から眺めた時の階段状の段差を設けた屋根が見えないようだ。神社は20年おきに遷宮するので、以前来た15年の間に建て替えられたのか・・。或いは自分の記憶があいまいで、薄れてしまったのか。社殿の前の大楠ですらも良くは覚えていない。夕方近く、人気の少なくなった社殿にそそくさと参拝したが、そうした気持ちのせわしなさもえいきょうしているのか・・。でもまあ、今日の最後に宮参りに間に合って、何よりも良かった。



天孫降臨神話の故郷。瓊瓊杵尊天照大神の孫に当たる。
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ここから日本の国造りの神話が始まる。
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神宮の中でも、社格の高い宮だ。
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社殿の前の大楠。これすらもあったことを覚えていない。
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あちこち全国を回り、あちこちを見ているが、これだけ忘れやすくなると、見て回ること自体が無意味になってしまう。
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