ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(120)マドリード駅到着。

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果樹園があったかと思うと、又広大な荒野が続く。
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マドリードの郊外のようにも思えるが・・。
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郊外型の電車も走っている。奥には新幹線の車両基地もある。
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車内販売のワゴンが回ってきた。
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トイレに立ったついでに前の車両のラウンジへ行ってみる。
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自分もコーヒーを飲むことにした。
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話しは前後するが、ほぼ1年近く前の旅行を今頃になって思い出し出ししつつ綴っている。1年前、Renfeに乗ってコルドバからマドリードに向かう際、広大な台地に植樹された果樹園がオレンジかレモンかとその時は推量していたが、昨日のNaviさんの当方ブログへのコメントで、この果樹園は「コルク」ではないか、との指摘があった。

成程、そうかも知れない。自分は去年モラエスの足跡を訪ねる為に、イベリア半島を旅したが、この「コルク」に関してはすっかり忘れていた。明治の後半、モラエスが神戸で領事をしていた頃、当時のポルトガルの最大の輸出品はこの「コルク」で、日本の関係機関等に売り込みを図っていた。当時、ポルトガルはコルクの最大生産国で、主にワインの栓に利用されていた。昨日Naviさんからスペインは世界で第2位のコルク生産国、とのコメントを受け、今頃になってそうしたモラエスの努力を思い出した次第である。

1年前のこの時は、電車の外に広がる果樹園がコルクの可能性があるとは露思いも至らなかったが、そうした果樹園が広がったり、又、赤土だけの原野が広がったりを繰り返し、電車はマドリードに近づいていく。スペインでも日本と同じように車内販売があって、販売員がワゴンを引いて回ってくる。それを汐にトイレに立ったが、トイレの先の車両に軽食コーナーがある。スペインの新幹線はどんなものかと行ってみると、立ち席のラウンジになっていて、ガラス窓も大きく、明るい感じだ。

座りっぱなしの下肢をほぐす為にここまで歩いてきて、ソフトドリンク、コーヒーなどを飲むには丁度良い感じだ。自分もコーヒーを1杯飲み座席に戻ると、電車は既にマドリード郊外に差し掛かっている。街並みが段々賑やかになり、活気が出てきて、線路も複雑に多数交差し、前方に駅の大きなドーム屋根が見えてきて、電車もスピードを落とし、ホームに入選した。ここは旧来のマドリード駅に継ぎ足すようにして作られた新幹線用の新たな駅舎だ。

スペイン新幹線Renfeは時間の遅れもなく、定刻の12時20分、マドリード駅に到着した。コンピュータで運行管理されている新幹線は、今やどこの国も電車の運行に大きな遅れはなく、ほぼ定時運行が常識化されつつある。It,Iotが世界の常識となり、旧来の慣行を変え、社会を近代化させていく。アスタ・マニア-ナ、おおらかでのんびりした国民性のスペイン国民も近代化の波に洗われ、押し出され、後ろ指を差されない国に変わりつつあるのだ。さて、初めて降りる近代的な駅。どこにバールがあるか・・。どこかでお昼を食べることにしよう。



座席に戻ると、線路の数も増えてきている。
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時間的にもあと10分程度でマドリードだ。
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ああ、前方にマドリード新駅が見えてきた。
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右手が従来の古いマドリード駅。左が新幹線用の新駅。
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12時20分、マドリード駅到着。