ちゃおチャオブログ

日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(5)二日続きの詐欺被害。

朝、ホテルの前の電線には沢山のスズメが止まっていた。
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ああ、高架鉄道が走っている。近くのどこかに駅があるに違いない。
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ホテルでの朝食。
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朝食を食べていると、目の前にネパール人という男、本人はスズキと名乗っていたが、親しく話しかけてくる。
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彼にいろいろと引き回された後、別のツクツクに乗せられ、Arakashan通りにやってくる。デモも何もなく、地域も閉鎖されていないではないか!
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自分ではまだ騙されたかどうか、半信半疑だった。足元を見られて、通常レートよりは随分割高な宿代を吹っかけられた程度にしか思っていなかった。ガイドブックに出ているホテルの幾つかに電話してもらい、出た相手先が一様に大デモの発生を伝え、デリー市内のホテルは高騰している旨の話があり、且つ、DTTDCオフィスのマネージャーからご丁寧にもパソコン画面にデモの映像なども見せられると、信用せざるを得ない状況だった。ただ、連中のことだから、これを良い機会に、少しくらい儲けてやろうと、そこでアグラを勧めたり、法外な金額のホテルを斡旋しようとしたのだろう、程度にしか思っていなかった。

今日は兎も角自分の足で、予約してあるホテルがどうなっているのか、確認に行ってみようと、朝ホテルで朝食を食べていると、にこにこしながら向かいに座った男が、自分はネパール人で、このホテルに泊まっているが、今日の夜にはネパールに帰る。今日1日時間があるので、市内を案内してくれる、と言ってくる。自分を信用させる為か、ネパールに電話し、日本語を話す相手が出てくる。自分も電話に出ろと言われ、電話に出ると、カトマンズ日本食レストランを経営しているという。昨日の日本語の男もそうだったが、この男も普通の日本語を話す。電話が終わった後、この男に聞くと、店は「オオクラ」と言って、自分の名前は鈴木と言って、この日本食経営者の息子だという。鈴木さんの娘さんと結婚し、名前を鈴木変えたのだと。それで仕事を聞くと、ツクツクの販売をしているとのことだった。

偶然と言えば偶然だが、インドとネパールは隣国で、ネパールなどインドの属国のようなものだから、こうした人の行き来は頻繁にあるのだろうと思った。そこで、食事を終えてから荷物を纏め、取り敢えずフロントで預かっておいて貰おうとしたら、その鈴木という男は、荷物は一緒に持って来い、という。自分がツクツクを運転して予約してあるホテルまで案内する、とのことだった。

チェックアウトの際に領収書を求めた処、フロントマンは税金の関係で領収書は発行できない、どうしてもと言うなら、1000ルピー、約2000円支払え、と言ってくる。冗談じゃない、領収書を1枚切ってもらうのに、1000ルピーも払えとは! インドで1000ルピーも払えば、ホテル1泊分に相当する。相当やばいホテルに泊まったものだ。

どこで手配したのか、鈴木はツクツクを用意してホテルの前で待っている。スーツケースをツクツクに積んで、予約してあるホテルに向かった。途中まで行くと、昨日と同じように、どこかから私服の刑事のような男が出てきて、ツクツクを止め、ここから先には行けないという。Arakashan地区は昨日から大デモで、通行が制限されている。ホテルを予約してあってもそこには行けない、と言って、これ以上、先には進めない。困って鈴木に相談すると、自分は安いホテルを知っているがそれでも50ドルはする、と言ってくる。昨日100ドル以上払って、今日又50ドルなど払えない。半額程度のホテルはないのかお願いした処、どこかへ電話し、ちょっと遠くなるが20ドルで泊まれるホテルがあった。これからそこへ行こうと言う。

当方とすれば藁にもすがる思いで、もうこうなったらどこでも構わない。安いホテルだったらどこにでも行く、との思いでツクツクに乗っていると、鈴木が振り向いて、20ドルは特別料金で、自分(鈴木)が預かって、直接ホテルに払う。それに、付近をチェックしている警官に払うための5ドルが必要だ、と言ってドルを払えと言ってくる。こうなるともう俎板の鯉になったような気分、言われるままに25ドルを渡す。そうすると今度は又どこかに電話し、暫くツクツクを走らせ、別のツクツクに横付けし、彼がそのホテルに行く。彼には行き先を伝えてあるので、ツクツク代金も払う必要はない、という。

鈴木が何で自分で行かないのか、疑問に思ったが、何らかの事情があるのだろう。それでは先ほどの25ドルを返してくれ、と言ったら、ガンとしてお金を返さない。兎も角この男にホテルの行き先を言ってあるので、そのまま黙って乗って行けば、後は一切払う必要はない、との一点張り。いくら押し問答をしても、お金が返される見込みもなく、言われた通り、別のツクツクに乗せられ、連れて行かれた場所は、何とArakashan通りで、着いた先も予約してあったHotel Neha Inn ではないか! あの野郎! 詐欺師だったのか!全くふざけた国だ。酷い国だ。善良な旅行者を二日に渡ってたらい回しし、お金を詐取する。騙された自分が悪かったのだが、これでは日本の電話詐欺、振り込め詐欺よりも巧妙だ。全く嫌な国にやってきた。



地区が閉鎖どころか、ツクツクも自由に走り回っている。
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騙された! 嵌められた!
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Hotel Neha Inn もちゃんとここで営業しているではないか!
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昨日の110ドルと今日の25ドルは何だったのか! だまし取られた!
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通りも全く平穏無事な状況だ。
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