ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(171)サラゴサ到着。

ドライブインの駐車場には、豪華なツアーバスも停まっていた。
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この辺りは内陸地で雨が少ないのか、荒涼とした岩峰が続く。
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果樹園のような緑の土地もあるが、灌漑か・・。
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ああ、バルセロナまでまだ257キロ、タラゴナは綺麗なリゾート地だが・・。
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この隣人は後で分ったが、ナバラ人だ。
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スプリンクラーが盛大に水を噴き上げている。
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サラゴサ手前のドライブインで朝昼兼用の中途半端な食事をとって、再びバスに乗ってバルセロナへまっしぐら。この辺りは半島の内陸部に当たり、雨が少ないのだろう。山には樹木はなく、地肌が荒れてごつごつした岩がアメリカの西部劇の舞台を思わせる。岩峯の上に半分朽ちた砦のようなものが見えたりして、猶更その感を強くする。それでも平野の部分はスプリンクラー等の灌漑がおこなわれているのか、広大な畑地や果樹園も広がっている。

そうした荒野の中に土くれでできたような泥の集落が10数軒かたまって寄り合っている。日本で言えば開拓農家の部類に入るのかも知れない。まだ十分な収穫は上がらず、立派な住宅を建てる程の所得が得られていないのだろう.それとも、俗に言うジプシーの集落か・・。見るからに貧しげだ。

サラゴサの町は突然にやってきた。それ程大きな街ではないので、郊外なんてものはない。何か町に近づいたなあ、と、荒野が途切れ、ぽつぽつ住宅が見えてきたと思ったら、バスは高速道を下り、直ぐにも市街地に入り、少しばかり市の中の道路を走り、この町のバスステーションに到着した。本物の鉄道のステーションも近くにあったが、バスのステーションの方が規模も大きく賑やかだ。勿論利用者もバスの方が鉄道よりも遥かに多いだろう。

乗客の半数以上はこの町で下車し、又どこかの町へ乗り換えて行った。アンドラと言うピレネー山中にある小さな国、と言っても人口は10万にも満たない公国で、外交はスペインにこのサラゴサから、山中の道を通って行くことも出来るので、パンプローナからやって来た乗客の何人かはアンドラ方面に行くのかも知れない。自分も時間があれば、アンドラ経由でバルセロナへ戻りたかったのだが・・。

ザラゴザ、よりはサラゴサ、の方が語感は遥かに良い。矢張り、ゴンタさんが指摘していたように、「Zaragoza」は「サラゴサ」、と清音で発音すべきだろう。この町の人口がどれ程か皆目分からないが、街中にはかなり大きなビルも見える。パンプローナよりは小さいだろうが、トレド、サンチャゴデコンポステーラよりは大きそうだ。人口で言ったら、10万~20万程か。

乗客が殆ど下車し、自分だけ座ったままでいると、運転手がやってきて、ここで下りろ、と言われる。バルセロナへはここでバスを乗り換えなければならないのだ。運転手に教えてもらったバスに乗り込むと、先刻のバスで隣に座っていた男性と又会った。「オーラ!」、と挨拶すると、向こうもにこやかに挨拶してくる。当方、「ハポン、日本人だ」と自己紹介すると、たどたどしく「コンニチワ」、と挨拶を交わしてくる。これからのバルセロナまでの残り半分、楽しく乗車できそうだ。



綺麗な緑地だ。
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土くれのような集落も見える。
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ここは又豊かそうな街並みだ。
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昔の地主の館だろうか・・。
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前方に大きな街が見えてきた。今度こそサラゴサだ。
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高速道を出て、市内のバスステーションに向かう。
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