ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(202)バルセロナ大聖堂。

カタルーニャ庁舎からは再び裏通りを歩き、大聖堂に向かう。
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時間は大分遅いが、空にはまだ西日が残っている。
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路地の奥には高級そうなマンションもある。
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これはプライベートな美術館か・・
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マレー美術館。マレー・・、誰だっけ??
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又広場に出てきた。大聖堂前の大広場だ。
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スペインはカトリック教国だから主要都市の中心部には立派な大聖堂、カテドラルが建っている。人々の祈りの場であり、市民統合の場でもある。今まで回ってきた各都市の大聖堂はすべて見てきた。このバルセロナにも当然ながらカテドラルがある筈だが、どこにあるのかは分からなかった。バルセロナにはガウディ初め著名な芸術家の美術館や屋外施設が数多あり、ガイドブックにもそれ等の紹介で埋め尽くされ、この大聖堂の案内などどこにも出ていなかった。観光資源の少ない地方都市、セルビアコルドバ、トレドなどでは、その町の目玉商品が大聖堂であり、ガイドブックにも多くの頁が割かれているが、バルセロナに関しては写真すらも出ていない。ランプラスの裏通りを歩いていて、全く偶然であったが、この近くに大聖堂があるのが分かった。分かった以上は見て置く必要のある重要施設だ。

カタルーニャ自治政府庁舎がこんな「ごみごみ」した旧市街の路地の奥にあったとは多少の驚きでもあったが、それが又何物にも捉われない開放的なカタルーニャ人らしさの現れかも知れない。そうした狭い路地を更に進んで行くと、突然又広場に出て、その正面に目差す大聖堂はあった。広場は大聖堂前の祈りの広場だったのだ。沢山の観光客が大聖堂正面の階段に座ってゆっくり休んでいる。何を想い、何を考え、或いは感傷に浸っているのだろうか・・。

自分もその階段を上って正面の大きなドアを押してみた。ビクともしない。この時間、大聖堂は既に閉じられているのだ。この階段に座す多くの人々も、ここまでやってきたが、教会の中に入れず、落胆の思いで休んでいるのだろうか・・。いや、ここはトレビの泉ではないが、恋人たちの語らいの場になっているのかも知れない。情熱的なスペイン人、カタルーニャ人のことだ、朝まで語らっているかも知れない。固い石の上に座っていることなど全く忘れて。

大きな広場の端のほうでは、芸人が何かの出し物を演技していたり、伴奏の無い一人カンタータ、立ち止まって聞き入る人もいないが、背の低い箱台の上に乗って誇らしげに、清らかに歌っている。例大祭の日にはこの広場はこうした芸人や香具師、かき氷や金魚すくい、だるま落としや射的、それを取り巻く親子連れなどで大層賑やかな祭りの空間を作っているだろう。

大聖堂の屋根の上には今なお西日の陽光で輝いている。だが時間はもう遅い。一人身体を真っ黒に化粧したパントマイマーが台の上で淋しそうに通行人を眺めている。思ったよりも投げ銭が少なく、がっかりしているのか・・。自分もこれからカタルーニャ広場まで歩き、ホテルに戻ることにした。



バルセロナ大聖堂。西日に輝いている。
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ミラノのドウモに似た感じの豪壮な建物だ。正面入り口前の階段に大勢の人が座っているが・・
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行ってみたら大聖堂の入り口は閉じられていた。
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沢山の人々が聖堂の前の階段に座って何事か思索し、語らっている。
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ああ広場では金色に着飾った少女も立っている。
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今日は中には入れなかったが、次の機会に来ることにしよう。
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