ちゃおチャオブログ

日々の連続

イギリスの3日間(39)ボートンオンザウオーターの街歩き。

ハトもカモメもアヒルも小鳥も仲良く餌を求めてやってくる。
イメージ 1


このボートンの町で、これから約1時間の自由散歩時間となる。
イメージ 5


小川に沿って歩いてみる。
イメージ 2


立派なマガモだ。
イメージ 3


川に沿って立派な建物もある。
イメージ 4





ボートンオンザウオーターではバス駐車場から集落の中心部まで徒歩で凡そ3-4分。その村の中心で1時間の自由時間となり、皆それぞれの場所へ散って行った。と言っても、見る物と言ったら目の前の小川と、小川の周辺に散在している土産店位で、川にしても5-6分も見続けていれば飽きてしまう。小さな集落で、小川沿いを前後に歩いても20分もあれば十分だ。そこでなるべくゆっくり川の周辺を歩くことにした。今現在ここにやってきているツアーグループと言ったら、我々20人弱と他に中国人らしき小人数、その他大きな団体さんはいないようで、静かな川沿いを静かに散歩できた。

時々聞こえてくる物音といったら、カゴメの高音の鳴き声位で、自分が詩人だったら、本当に良い詩が書けそうな気もした。バイロンとか、ワーズワースはこんな場所を散策して、崇高な詩を作ったのだろうか・・。そう言えばハムレットの中でオフェリアは最後に小川に身を投げて溺死するが、その小川は今ここを流れている川底の浅い、透明度の高い小川で、水中に横たわったオフィリアは恰も水葬されているかのようだった。それはミレーの絵で一躍有名になったシーンでもある。シェイクスピアにしてもミレーにしても、このコッツウォルズ地方の清楚なせせらぎを思い描き、戯曲や絵画に反映させたのだろう。

川沿いにポツンポツンとある土産店に入ってみる。どんなものが売られているのか興味があった。個人営業の小さな店舗で、手作りの飾りとかシルバーウエア、布地の置物等々、流石にこんな田舎の小さな店までは中国製品は入ってきていない。イギリス特有の保護政策があるのかも知れないが、こんな田舎店舗でメイドイン中国を見たら、げんなりするだろう。尤も、日本のように原産地表示が無いから、節穴の目の人には値段が安いの1点で、案外売れるのかも知れないが、そこはイギリス人のプライドが許さず、ただ儲かればよいだけの発想で、仮に利益率は高いとしても中国製品は店には置いてないだろう。200m程川沿いを歩き、遊歩道も大体その辺りが端っこだろう、又元の遊歩道を集合場所の村の中心に戻って行った。

部屋の置き棚の陰に隠れて気が付かなかったが、同じグループの老夫婦が何か土産品を物色していた。夫婦間のお互いのプレゼントなのか、或いはお孫さんへのお土産か、手に取ったり、透かず眺めている。自分は買う積りはないので、その夫婦に挨拶し、店を出る。大きな中庭のある敷地に入ってみた。人は誰もいない。中庭を囲むように土産店なのか展示室なのか、幾つか店もあるが、中に人がいるかどうかも分からない。無人の空間は全く時間が止ったような感じだ。単調で刺激の無い村。時間の流れは都会とは大違いに、ゆっくりとしか進まないだろう。



オフィリアはこの様な小川に身を投じて溺死したのか・・。ここよりももっと流れの浅い多摩上水に入水した太宰治は、この故事を知っていたのだろうか・・。
イメージ 6


実に静かな遊歩道だ。
イメージ 7


川沿いの土産物店に入ってみる。
イメージ 8


奥に中庭がある。入ってみよう。
イメージ 9


何の花だろう。中庭に咲いていた。冬の1月にも咲く花、案外暖かなのだ。
イメージ 10