ちゃおチャオブログ

日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(21)ナガルコットを下る。

エベレストを拝むことは出来なかったが、それも又やむを得ない。周辺の山を眺め、この村ナガルコットを後にする。
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山間に生活道かトレッキング道が下の方まで伸びている。
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バスの中で出発を待っていると、最後に白人のトレッカーが乗ってきた。彼等は途中のバス停で下車しが、途中から麓まで歩いて行く積りなんだろう。
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山の上の峠の集落、ナガルコット。周辺の山々、ヒマラヤ山脈は霞のような雲に覆われて視界良好とは言えなかったが、山の上の清浄な空気を吸うことができた。カトマンズ市内、そこからの街道、どこも埃っぽくてマスクをしていたが、この山の村に来たら流石にマスクは必要なく、あごの下にずらしていた。そんな状態での変な姿の写真を撮られたが、それもこの山の思い出にはなるだろう。

時刻表などあってないようなもの。1日何本かのバス便の出発時刻が立て看板に記されてはいるが、いつ出るか分からない。人が集まったら出発するのだろう。運転手もバスの外に出て、どこかに行ってしまった。このバスを逃すと、次はいつになるか分からない。兎も角言葉や習慣が十分に分かっていない辺鄙な場所だ。バスに乗り込んで出発を待つことにする。これなら置いてきぼりを食う心配もない。同じように2-3人地元の人が乗って出発を待っている。出発までにはそんなに長い時間待たされることはなさそうだ。


バスの運転手がいつ戻って来るかと、乗車口付近で待っていると、珍しい、外人ペアが二人、トレッキングの格好をしてバスに乗り込んできた。その二人を待っていたかのように運転手も戻ってきて、ブ、ブーと一笛バスは出発した。これからは下る一方。2000mを超える山の上の集落から、一挙に標高1000m程の町バクタプルまで下り降りる。客が少なく、席を左右移動し、景色の良い場所を写真撮影する。貸し切りタクシーなら車を止めて写真を撮るところだが、当方そんな贅沢は出来ない。

以前五台山からタクシーを借り上げ、大同市まで下り降りたことを思い出す。あの頃は少しばかり仕事もしていたし、タクシー代や途中の世界遺産黄山や懸崖寺を回っての入場料、拝観料等合計で2万円以上も掛かってしまったが、それでも物価の上がる前の中国で、それ程高いとは思わなかった。今カトマンズから往復しても100ドル前後だろう。経済的に余裕はなく、そんな額でも贅沢は出来ないが・・。ホテルでの若いペアが一緒に行ってくれたら60ドルで済んだのに・・。

こんな山間を蛇行して走る道路の傍にも、ポツンポツンと集落があったり、家屋も見える。トレッキング道なのか地元民の生活道路なのか、細い登山道が自動車道に交差するように所々見え隠れする。その内、先刻の二人組白人トレッカーが途中のバス停で降りて行った。これからあのトレッキング道を歩いて麓の村まで下りるのだろう。実に優雅で健康的だ。



さていよいよこの村ともお別れだ。
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道路の脇の見晴らしの良い場所には、新たな住宅なども造られている。海外出稼ぎ者の留守宅、実家なのか・・・
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谷はずっと下の方に続いている。
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この自動車道が無ければ、生活は大変だっただろう・・
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