ちゃおチャオブログ

日々の連続

由美子、難病SLEとの戦い(15)続・病院への手紙。

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更に幾つかの指摘事項があり、その内容は難しく専門的なものであるが、最後
に文書は以下のように結ばれていた。
 
ステロイドは強制的に身体を分解して糖にして出してしまいます。身体の蛋白質をどんどん分解して、合成の方には働いてくれません。これまで、3,4回パルスをしたことがありますが、いずれも食事がほぼ普通並みに取れる状態でのパルスでした。今回のように何も食べていない日が10日近くあり、まだ食べられない状態がこれからも続く中でのパルスではありませんでした。
 これが私の栄養状態を遅らせ、ひどく痩せた状態になりました。筋肉や脂肪が痩せれば、胃や腸を初めとする身体の中の臓器も痩せるはずです。髪もパルスと栄養状態の悪さとで2度ごっそりと抜けました。爪は薄くてペニャペニャになり、指先に血糖測定の為に刺した小さな穴も塞がらず、暗紫色の潰瘍が広がるばかりでした。
 
このような状態で医科歯科大で大腸ファイバーを行い、生検のために組織を取った個所が治らずに穿孔してしまったのだと考えられます。パルスの後、何度もステロイドを減らすよう主治医に頼んだけれども、量が減量になることはなかった。
 
あの痩せた状態で医科歯科大が大腸ファイバーを行ったことが適切であったかどうか? 今思えば、小さな針の傷すら治せないほどの栄養状態を考えれば、疑問と言わざるを得ませんが、私自身も大腸ファイバーからの事故を予想していませんでした。患者の側ももっと気を付けるなり、身を守らなければと思います。また医師の側は検査データの値だけでなく、患者そのものの身体や心全体をよく見極めことが必要と思われます。問題になっている病気だけを診るのではなく、その背景や一見関係なさそうな症状まで、すべて関連しているものとして、しっかり診て頂きたいものだと切に思うものです。
                                              以上」
 
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