ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(4)洋上からの立山の眺め。

立山上空もほんの数分で飛び去っていく。
イメージ 1


ああ、海岸線が見える。日本海富山湾だ。実際、山が海岸際まで迫ってきている。
イメージ 2


立山、室堂ともお別れだ。右が別山、真ん中が大汝、左が剱か・・。
イメージ 3


海と山。この光景は立山でしか見られない。
イメージ 4





大体が、羽田から能登までの飛行時間は55分。1時間もかからない。離陸してから着陸までの実飛行時間は30-40分程度だろう。奥多摩の山塊から立山上空を飛行し、横断するのに10分もかからなかったかも知れない。この辺りの日本列島の幅を300キロとすれば、時速800キロ位で飛ぶ飛行機だったら、三分の一時間、列島横断も20分程度だろう。雪に覆われた眼下の剱岳、室堂を楽しむ間もなく、立山は後方に過ぎ去っていき、機は洋上に出る。富山湾上空だ。直線状の海岸線も見える。直江津、親知らず子知らずの辺りのだろう。山が殆ど海岸線間際まで迫っている。

機は洋上に出て、能登半島を目指す。窓に顔を付ける様にして後方を見ると、雪山の立山の連山が海の上の断崖のように、衝立のようにずっと続いている。以前の旅行で氷見から富山湾越しに立山を眺めたが、全くバカ高い山の連続が海に迫っているように見えたが、機上から眺めてもその実感は変わらない。巨大な山塊がこれ程海に迫っている光景は、ここを置いてないだろう。立山の最高峰、大汝山、富士の折立、剱岳。この脚力ではもうとても登れない。我が青春とは言えない、初老の思い出。僅かまだ10年程前のことだ。だが今はもう遠い過去になっている。機上から雪を被った連峰を眺め、思い出の箱にしまっておこう。

機は一旦洋上に出たが、直ぐに又陸地の上を飛ぶ。能登半島だ。眼下に里山が続く。この半島には高い山はなく、なだらかな丘のような山と、その山に囲まれた盆地。山と山の間に盆地が限りなく続く。本当に珍しい光景だ。半島の上空に入ると、機は左右に激しく揺れる。気流が乱れているのだ。機内アナウンスも気分の悪くなったお客様はシートの前にビニール袋を使用して下さい、と案内している。船が荒波で揺れ、船酔いになるのと同じように、機内酔いだ。こんなに激しく揺れて、着陸は大丈夫だろうかと、心配になったが、何とか無事に着陸できた。殆ど10年振りの能登里山空港。殆ど消えてしまった記憶を呼び起こそう。



連山は衝立のように垂直に切り立っている。
イメージ 5


一旦洋上に出た機は、再び能登半島の上空を飛ぶ。
イメージ 6


下界の天気は不良で、折角の海岸線も良く見えない。
イメージ 7


乱気流の為、機は左右に大きく揺れるが、何とか無事に着陸した。
イメージ 8