今日から法定休日の１０連休が始まる。戦後７４年、１０日間の連続休日は最長で、多分世界の中でも最長の連続法定休日となるだろう。欧米人は、法定で休みが決められていなくても夏になれば自由に夏休みを取って、１か月程度の自由休暇を取れるのだが、日本人はそういう訳にはいかず、国が法律で休みを取ってやらないと、誰も自由に休むことは出来ない。労基上有給休暇制度はあるものの、完全使用しているサラリーマンはそれ程多くはないだろう。だから、日本は国のお節介で、法律上強制的に休みにしない限り、多くの国民は連続休暇などは取れない。
法律で、国の機能を１０日間も休止状態にさせるということには、問題がないわけでもない。１０日間銀行がストップし、この間、経済の循環、血液の流れのようなお金の移動が滞る。日本の被雇用者の約４割が非正規雇用と言われる。そうした非正規は日給月給が多く、言わば日雇いのようなものだ。１０日間仕事がなければ、１０日分の減収となる。収入が減れば消費も減る。日本経済に与えるこの影響も無視できないだろう。
一方で、長い休みで、所得の高い人種には、願っても無い長期休暇だ。旅行会社、航空会社、ホテル業界などはほくほくだろう。
経済のひずみとバランス、１０日間の休みが、この先の日本経済にどんな影響を与えていくか、ウオッチしていきたい。いずれにしても今日から１０日間の長い休みがスタートする。
