ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(11)上海博物館案内6.中国の宗教、仏教。

2階にはカフェテラスもあって、歩き疲れた足を休めるには丁度良かった。考えれば、ソウル博物館にも4階に綺麗なカフェテラスがあり、そこで「菊茶」を飲んだことを思い出した。
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 再び今度は宗教館の見学を始める。
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今も昔も、中国の宗教は何かと聞かれると、即座に答えられなくなる。欧米のキリスト教国、日本やアジアの仏教国、インドのヒンドウ国、等々、その国の多数の国民が信仰する宗教によってその国自体がどんな宗教国家なのか色分けされているが、中国の場合、分からなくなってします。

中国にも有名な寺院は多数存在し、今回の旅行で訪問する予定の少林寺、随分以前に訪問した西安の大雁寺、空海の修業した青竜寺、仏教の一大メッカ五台山、等々、1000年を越える由緒ある寺院は現在も隆盛を誇っているが、かと言って中国を仏教国と見做す人はいない。第二次大戦後、中国は共産主義国家になって、マルクスの宗教観、宗教はアヘンのような麻薬と同じである、が国家運営の基本にあり、国としても宗教政策は益々疎遠なものとなってしまっている。

人によっては中国を儒教の国だといってみたり、道教、各地に祀られている関帝廟老荘思想、その他国が広く人口も多く且つ多民族国家であるから、何か一つの宗教で、この国全体の宗教として推し量ることは困難なのだろう。

しかしこの上海博物館に展示されているものの中には、仏教関連の石仏、金銅仏、厨子など数多くが展示されている。中国に仏教が請来されたのは隋の頃と言われているが、先年山西省の大同石窟を訪問し、数多の石窟、更にその数に数倍する石像を見てきたが、この大同石窟は隋が中国統一国家として成立する以前の北魏の頃のものであり、仏教は早くも3世紀後半から4世紀初頭にかけて中国に伝播してきていたようである。

これ程古くから人々の間に浸透してきた仏教であるから、中央の政体が代わり、仏教排斥が行われたとしても、又数十年、数百年か後には息を吹き返し、今みるような各地のお寺の隆盛を見るのだろう。丁度九州西南地方の隠れキリシタンが300年もの長期の弾圧に耐え忍び、その信仰心を失わず、明治になって息を吹き返したのと同じ構図が読み取れた。

日本の仏教は遣隋使以降留学僧によって大陸から直接に請来された仏像、仏具などもあるが、それ以前から朝鮮半島との交流の中で、図利のような仏師を招聘し、仏教導入が盛んに行われていたが、そうした半島の影響からか、今この上海博物館で見る仏像の顔容とはやや異なった感じのものであり、日本の方に優しさを覚えた。しかしこうした中国の仏像の厳しい顔立ちは、同じ国内仏教でも南方系の観音仏とは違った北方系仏教の厳しさを感じさせるものがあった。
 
 
 
 
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