ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音まほろば奈良の巡礼記(25)岡寺駅前の沖縄食堂。

タイミングよく、壺阪駅行のバスに乗ることが出来、それ程待たずに駅にやってきた。

 

近鉄吉野線。田舎の路線にしては、運行本数も多い。

 

電車もそれ程待つことも無く、やって来た。

 

飛鳥の先の岡寺で下りたが、行き方を尋ねる駅員も通行人もいない。

 

 

日に2ー3本しか出ていない壺阪寺と駅の往復バス。丁度駅行のバスに乗れてよかった。バスが無ければ駅までの最悪1時間の歩きも覚悟していた。他に初老のご婦人が一人乗車したが、駅までの途中に幾つかあるバス停も乗る人もなく、殆ど素通りで通り過ぎていく。今はマイカー時代。地方では車が無いと生活は成り立たないのだろう。

 

以前石垣島でバスに乗って島の最北端、伊原間まで行ったことがあったが、あの時も今と同じで、次のバス停を案内する車内放送のテープ音が空しく回っているのを思い出した。同じ石垣の離島、西表島へ行った時は、一番端の白浜のバス停からフェリーの港まで一人で乗って来たが、あの時は再雇用の運転手との会話が弾み、テープ案内には全く気が付かなかった。運転手が気を利かせて、テープを切っていたのかも知れないが・・。

 

15分程の乗車で壺阪駅に着き、地下道を潜って反対ホームに出て、10分も待たないうちに橿原行の電車がやって来た。ここは近鉄吉野線。田舎の路線には違いないが、地元民だけでなく、観光客もやって来るのだろう。それなりに本数も多く、次の電車を長い時間待たされることも無く、殆どスムーズに乗車できた。次に向かう霊場は岡寺。岡寺駅は隣の飛鳥駅の一つ先の駅で、そこで下車する。岡寺はここが最寄駅かと思ってきたのだが、しかしここも又無人駅になっていて、駅員は不在。困った。土地勘のない自分には聞く人がいなくて困る。取り敢えずは外に出て、岡寺への行順は誰かに聞くことにしよう。

 

過疎地の駅で電車を乗り降りする人もいないし、駅前を歩く人もいない。駅前に一つ二つ雑貨店を兼ねたような古い造りの店もあるが、シャッターは下りたままだ。スマホで飛鳥観光案内所のHPを出し、電話で岡寺への行き方を聞いたら、巡回バスはここからではなく、今通り過ぎたばかりの飛鳥駅から出ているとのこと。ケ、又元に戻るのか・・。

 

時間は既に昼を回っていて、電車に乗る前にどこか駅前の食堂でお昼でも食べることにしよう。と言っても、駅前にはそんな店も無く、少し先に県道が通っていて、そこまで出ることにした。交通頻繁な県道沿いなら、飯屋位はあるだろう。駅から100m程先の県道に出て左右を見渡すと、右手の直ぐの場所に飲食店3‐4軒が並んで建っている所謂フードエリアがあった。その中の一つに見覚えのある名前の店がある。めん処「今帰仁」。

 

これは沖縄に関係する人でないと読めない。「ナキジン」だ。沖縄北部、名護の先にある城、「今帰仁城」で有名な場所だ。・・こんな所に沖縄の店が・・。懐かしさと、不審の思いもあったが、真っすぐに店に向かった。

 

駅周辺は綺麗に整備されているが、無人の町だ。

 

駅から100m程先の県道に出て、左右を探すと、少し先に飲食店エリアがある。

 

ああ、「今帰仁」(ナキジン)。沖縄の店だ。ここに決めた。

 

店名は沖縄だが、沖縄料理はやっていないようだ・・。