ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音まほろば奈良の巡礼記(18)駅からタクシーで壷阪寺へ。

JR桜井駅で下車し、駅前広場を眺める。昔の記憶は全くない。

 

近鉄吉野線、壺阪駅に着いた時には、バスは出た直後だった。

 

止む無く駅からはタクシーでお寺に向かった。

 

ここからの眺めは素晴らしい。飛鳥の山々、斑鳩の方面までよく見えた。

 

JR奈良線は京都を出て奈良駅に至り、そこから先は桜井線になって奈良盆地の山の辺の道に沿って南下し桜井駅に至る。桜井駅はJRと近鉄が交わっていて、昨日は近鉄長谷寺駅からここへやって来て、JRに乗り換え奈良駅に向かったが、今日はその反対向きにやって来た。奈良駅の一つ先に帯解駅があって、その駅の直ぐ近くに帯解寺があって、以前用事でこの近くの総合病院、横井病院へ来た帰りに立ち寄ったこともあった。帯解(おびとけ)の名前にある通り、安産、出産を祈念するお寺で歴史は古い。奈良にはこうした歴史の古いお寺などが、思わぬ所に散在している。

 

線路沿いには田園風景が続いていて、ちょこちょこと集落があったり、途中に大きな天理市があったりして、電車に乗っていても外の景色を眺めるのに忙しかったが、今朝も同様に昔の事を思い出したりして車窓の景色を眺める。もう何十年の前の昔、この辺りの山の辺の道、巻向、箸墓、大神神社、等々を歩き、懐かしい思い出が蘇る。

 

各駅停車の電車は途中幾つかの無人駅に止まり、30分も掛からず桜井駅に到着した。乗り換えの前にちょっと駅の外に出てみる。良くは思い出せない。自分がこの辺りにやってきたのはもう30年以上も前のことで、駅前なども綺麗に整備されていて、初めて見るような雰囲気だ。ただ駅の右手に見える大神神社辺りの山影は昔と変わらず、いや、1000年も前とも変わらず、何故か懐かしさを覚える。

 

人口の少ない県ではあるが人の集まる駅とか公共の場所はなかなかに整備されていて、駅前広場もすっきりしている。昔の地方駅はどこもゴミゴミしていて、パチンコ屋とかバラック様の木造などが立てこんでいたが、今は駅前を広々と広げていて、学習塾とか、全国チェーンの飲食店の看板などがぶら下がっている。パチンコ店もどこかにはあるだろうが、今は外装して上手に隠し、外から見る限りではそれとは分からない。

 

駅前の写真を撮って、近鉄大阪線に乗って次の大和八木駅で壷阪寺に向かうべく橿原線に乗り換える。向かう駅は壺阪駅なのだが、1本では行けずに、橿原駅で更に吉野線に乗り換えなければならない。ここからは本当のローカル線で、田園の中無人駅が続く。駅からお寺まではバスが1時間に1本出ているが、駅に着いた時には丁度10時台のバスが出た直後。次のバスまでは1時間も待たなければならない。今の自分の足で歩いたら30分以上はかかるだろう。偶々タクシーが1台駅前に停まっていて、ここで1時間待つくらいならと、タクシーで向かう。駅前の集落を抜けると直ぐにも林の中を走り、15分程でお寺に着いた。山の中腹にあり、自分の足だったら、1時間以上は掛かったかも知れない。無人駅の駅前にタクシーが停まっていていてくれて助かった。

 

交通不便な場所で、車で来る人が多い。

 

入寺料、500円を払って境内に入る。

 

入寺料、500円を払って境内に入る。

 

ありゃ、こんな山の中のお寺にも猫がいた!