明日金曜日から月曜日までの４日間、連休となる。前後の連休を合わせると１０連休。中には長期の連休を取っている優雅な人もいるだろう。貧乏人は暇なし。財務、日銀も貧乏人か。前半連休の２９日午後、突然の相場介入で、１ドル１６０円にタッチした時点での急激な円高。１５０円に戻したが、その威力は長続きしなかった。翌日には又１５７円台に戻り、後が続かない付け焼刃の感があった。
今朝未明、再びの介入。人々が長期の連休で仕事を離れてゆっくりしている最中の介入で、言わば一種の奇襲攻撃だ。朝４時、パウエル議長がインフレの高止まりがあって、暫くは利下げす状況にないスピーチを待ち構えていたように介入。朝６時前には１５３円まで戻したが、これも又付け焼刃。昼前には元値の１５６円に戻す。
状況は財務日銀対ハゲタカの綱引き状態。どちらの力が強いかの力比べだ。２０年前、ソロスがポンド売りで英国政府を打ち負かせたように、ハゲタカは虎視眈々と日本政府を狙っている。夕方に掛け、やや円高に傾いているが、日銀も座して死ぬわけにはいかないのだろう。こと神田財務官は顔付を見ると百戦錬磨の風貌だ。皆さん、連休返上で戦っているのだろう。
この前ワシントンに行ったばかりの総理、連休を利用して今日から又３日間の外遊。と言うか、敵前逃亡？ 外国は誰でもお気に入りだ。下にも置かれぬ上げ膳据え膳で、賓客として持てなさられる。無遠慮な記者や野党からの横やりも入らない。税金を使っての豪勢な外遊、官房機密費もたっぷりあるのだろう。
今回は全く豪勢で、西回りでパリに飛び、そのまま西に向かってブラジルへ。帰りは太平洋をひとッ飛びで帰国。太陽が東から上がって西に沈むように、その太陽の運行と同じように地球を一周する。本当に贅沢だ。
