プロ市民という言葉を聞いたのはここ1-2年前のことだが、知人の話しによれば、民主党政権になってからこのプロ市民の活動、その知人から見れば暗躍に他ならないが、が活発になり、あらゆる局面で政府を脅し、透かし、国庫財産を剽窃しているとのことである。
確かに民主党の選挙公約、政治を市民レベル、生産者より消費者の立場を優先、消費者保護、弱者救済、Safetynet,その他あらゆる場面での政府の保護救済の方向性がこれ等プロ市民の暗躍の場を与え、更なる剽窃に勇気づけしているのは確かだろう。
毎年赤字国債を増大させ、借金の為の借金及びその利払いで、国家の収入の倍の額を国債発行で賄っていたが、いよいよその発行残高、即ち借金が1000兆円に近付き、野田総理はキチガイのごとく消費税Upに邁進しているが、国民の多くは国としてその前にやるべきことが他にもっとあるだろう。その最たるものは国家支出の圧縮、公務員削減と給与カット、天下り禁止と、先般の芝居じみた仕訳などではなく、土光改革のような骨太の予算の見直し、等々を求めており、今回の民主党内の消費増税紛争もコップの中の騒動、一種の茶番劇と見ている。
こうした日本の国家財政、自転車操業で必死のペダル回しも、もう限界に近付きつつある状況の中で、国家の財産を食い物にしている産官学業の一部の人間、無駄飯喰いの政治家、プロ市民の存在は国民からすれば許せないものであり、現在の自公民、舞台裏での談合政治から、大胆な改革を推し進める政党、これ等社会のゴミを一掃してくれる新たな政治集団の出現を待ち望んでいるのであるが、仮に総選挙が行われたとしても、日本の政界をひっくり返す程の新たな政治の動きは生まれず、再び上記3党の談合政治による旧態依然の政治風土が踏襲されるであろう、との日本の選挙民に対する諦めの気持ちを持っている人もかなりの数いる。
しかし身近な問題として許せないのは、民主党のこうしたプロ市民に対する大盤振る舞いであり、自分自身の財布からしても毎年上がって行く都市民税、健康保険税、年金から天引きされる介護保険料、等々年々財布が細くなっていく中で、こうした不労所得者が存在することは許し難いことである。
又更に輪をかけて、今日のニュースで驚いたのは、玄場外相がブラジルで行われているCop+20の会議で、5000億円と言う途方もない金額を貧困対策に出費するという事だ。国内でこんなにお金が欠乏し、国家予算も思い通りに組めない大財政赤字の中で、どこからそんな5000億円ものお金が捻出できるというのか。こうしたお金の使い方は政府の一存で決められることではなく、充分な国会審議を経た上で決定すべきことなのに、内閣として勝手に国家財産の流出を行っている。
先般安住はIMFに途方もない額の出資を行うと表明し、当方度肝を抜いたが、今回又同じように玄場が国際会議の場で多額の出費を表明している。外国人の目からみたら、お金の無い国が、良くぞこんな大風呂敷を広げた、と「不思議の国」に写るだろう。いやいや待てよ、こんなPolicyの無い国だからこそ、脅して透かして取れるだけ取ってしまえ、と思っているかも知れない。「日本は格好のお財布携帯だ」と。
国内に於いて現民主党政権はプロ市民の連中に脅し透かされ膨大な国家予算をかすめ取られているが、国際の場に於いても同じ構図で、国際舞台をバックにしたプロ集団から上手く言いくるめられて、この様な現状の国家財政からしたら気の遠くなるような膨大な額をいとも安易にかすめ取られている。
この様な国際的なインチキ、たぶらかしの先頭を走っているのが国連事務総長のハンギブンとは思いたくないが、一流国の仲間入りを果たしたと常々自慢している韓国、ハンギブンのお膝元が果たしてどれだけの金額をこうした国際機関に出費しているのかと言ったら、皆無であり、むしろ、こうした機関からお金を引き出し、自国の経済拡大、それは即ち先行している日本の大企業を打ち負かし、打ち破り、跪かせようとしていることに他ならない。
今現在日本国家は税収も年々減少し、お金に欠乏している。そのしわ寄せは、一般国民に大きくのしかかってきている。こうした経済状況の中で、多額の援助を外国に行うことは本末転倒であり、許せない政策決定である。税金を支払う国民の一人として声を大にして反対する!