この大都会の真ん中にこんな静かな場所がある。
共産主義だからこそ、人民が中心になっているのか・・。
何か人だかりがしている。覗いてみようか・・。
何なんだろう・・。真剣なまなざしでお互い写真を見せあっているようだが・・。
前方の遊歩道の横にチラシ広告のちょうなものが立てかけてあるが・・。
ああ、なんだこれは履歴書。自己PRだ。外人も珍しがって覗いている。
周辺人口を入れれば2000万人を越える上海特別市。人口の点から言っても高層ビルの数から言っても世界最大の都市であることは間違いない。フランス・ルモンド誌かビル・エモット氏かが、前世紀末の1970年代、21世紀の世界の首都は東京だ、とご託宣を述べ、多くの日本人が喜んだが、その後に続くバブルの崩壊、失われた20数年を経て、日本経済も東京も停滞の一歩を辿っているが、その間中国ないし上海は年率7-8%の驚異的な経済成長を遂げ、瞬く間に東京を追い抜き、今や21世紀の世界の首都としてニューヨークと肩を並べるほどになっている。
ニューヨークのど真ん中にセントラルパークがあるように、この大都会にも街の中心部に人民広場あり、広くて整備の行き届いた人民公園がある。以前セントラルパークの人気の無い小路を一人で歩いた時は、何かスリとかかっぱらい、強盗に遭うのではないか、と心配になったが、ここ上海の公園ではそうした治安上の心配は全くない。中国は全般的に日本と同じか、日本以上に治安の良い国で、ここ数年の中国旅行ではそうした心配をしたことは殆ど無かった。尤も20数年前、最初に北京や上海を訪問した際は、その人の多さに不気味さを覚え、極力大勢の人のいる所は避けていたが、そんな心配ももう随分昔のことになった。
この人民公園の周囲を取り囲むように、にょきにょき建っている高層ビルを眺めながら、上海ー東京ーニューヨークと思いを巡らせながら歩いていると、前方に人だかりがしている。中国人は物見高く、何かあると人だかりになるから、何かがあるに違いない。そうして我も我もと、輪になっている人の肩越しに輪の中を見ると、色々と人々が写真を見せ合ったりしている。
・・何の積りだろう・・。若くて美人の女性やハンサムな男性の上半身の写真だ。何かの同窓会か趣味の集まりで、自身が若かった頃の思い話しにでも花を咲かせているのだろうか・・。こういう時に中国語が理解できないのは不便なものだ。そうして、更に目を先の方に向けると、同じような5-6人の証人数の集まりがあちこちに出来ている。矢張り同様に手形サイズの写真を出しては、何事か話し合っている。
そうした人の輪を横に見ながら更に公園の奥の方に歩いて行くと、・・漸く分かりました。この集まりはお見合い集団の輪で、自分の子女を写真を見せながら、相手に勧めている、PRの場だったのだ。歩いて行くうちに遊歩道の両側にはずらりと並べたらた自己PRと履歴書、写真のパンフ。見ると年齢は勿論のこと、伸長、趣味、収入、出身地、相手に対する希望、等々、日本で行われている結婚紹介所の履歴カードのようなものだ。
中国も一人っ子政策で相手を見つけるのが、それ程困難になってきているのか・・。しかしこの公園に来ているのは履歴カードを出した本人ではなく、代理人の業者がやっているようだ。中国も共産主義の下、個人の事業とか営業行為、商売などが自由化されてきて、こうした口利き業、斡旋業も横行しているのだろう。しかしここへきているのは母親が圧倒的に多い。息子の嫁さん探し、娘の嫁ぎ先、は本人よりも親の方がより深刻な問題なのかも知れない。
ニューヨークのど真ん中にセントラルパークがあるように、この大都会にも街の中心部に人民広場あり、広くて整備の行き届いた人民公園がある。以前セントラルパークの人気の無い小路を一人で歩いた時は、何かスリとかかっぱらい、強盗に遭うのではないか、と心配になったが、ここ上海の公園ではそうした治安上の心配は全くない。中国は全般的に日本と同じか、日本以上に治安の良い国で、ここ数年の中国旅行ではそうした心配をしたことは殆ど無かった。尤も20数年前、最初に北京や上海を訪問した際は、その人の多さに不気味さを覚え、極力大勢の人のいる所は避けていたが、そんな心配ももう随分昔のことになった。
この人民公園の周囲を取り囲むように、にょきにょき建っている高層ビルを眺めながら、上海ー東京ーニューヨークと思いを巡らせながら歩いていると、前方に人だかりがしている。中国人は物見高く、何かあると人だかりになるから、何かがあるに違いない。そうして我も我もと、輪になっている人の肩越しに輪の中を見ると、色々と人々が写真を見せ合ったりしている。
・・何の積りだろう・・。若くて美人の女性やハンサムな男性の上半身の写真だ。何かの同窓会か趣味の集まりで、自身が若かった頃の思い話しにでも花を咲かせているのだろうか・・。こういう時に中国語が理解できないのは不便なものだ。そうして、更に目を先の方に向けると、同じような5-6人の証人数の集まりがあちこちに出来ている。矢張り同様に手形サイズの写真を出しては、何事か話し合っている。
そうした人の輪を横に見ながら更に公園の奥の方に歩いて行くと、・・漸く分かりました。この集まりはお見合い集団の輪で、自分の子女を写真を見せながら、相手に勧めている、PRの場だったのだ。歩いて行くうちに遊歩道の両側にはずらりと並べたらた自己PRと履歴書、写真のパンフ。見ると年齢は勿論のこと、伸長、趣味、収入、出身地、相手に対する希望、等々、日本で行われている結婚紹介所の履歴カードのようなものだ。
中国も一人っ子政策で相手を見つけるのが、それ程困難になってきているのか・・。しかしこの公園に来ているのは履歴カードを出した本人ではなく、代理人の業者がやっているようだ。中国も共産主義の下、個人の事業とか営業行為、商売などが自由化されてきて、こうした口利き業、斡旋業も横行しているのだろう。しかしここへきているのは母親が圧倒的に多い。息子の嫁さん探し、娘の嫁ぎ先、は本人よりも親の方がより深刻な問題なのかも知れない。
漢字の理解できない外人に何が書いてあるのか教えてやった。ちなみに自分は日本人だと言い添えて。
ああ、凄い数のPR経歴書だ。1000人分では収まらかも知れない。
いろいろ詳しく年齢、伸長、収入、職種などが書いていある。
個人のPRだけではなく、専門の斡旋業者もいるようだ。「男性無料」などとも書かれている。
ああ、このおばさん、相当手広く斡旋しているようだ。
この男性、嫁さんは見つかりましたか?
人民公園を横切って来たが、こちら側が結婚斡旋コーナーの入り口のようだった。
皆感心が高いのか、続々人がやってくる。
さあ、いらっしゃい! お好みを聞きますよ!って中国語で言われても・・。
今日1日、何組のカップルが誕生したか・・・