松本薫の凄い気魄だ。柔道女子５７キロ級で日本初の金メダル。テレビを見ていてもその気魄が画面から飛び出してきそうだ。勝つためだけに今日までやってきた。今日は絶対に勝つ！ 技量もあるだろうが、それ以上に精神が勝り、見事金メダルを手中にした。素晴らしい気魄だ。他の日本選手も彼女のような強い気概で試合に臨めば、もっと多くの金メダルを取っていたかもしれない。
あの、食うや喰わずの最貧国北朝鮮が金メダル３個を取り、中国、米国に次いで３位に食い込んでいる。金３個、銅１個の数字は、日本の金１個、銀４個、銅６個と比べると、如何に金の取得率が高いか分かる。
メダルを取るなら金しか必要ない、といった感じ。日本のメダルなら何でも良い、のとは比べ物にならない金へのこだわり、執着。
日本の選手は空回りしているように思える。何が原因でこうなているのかは分からないが、言えることは北朝鮮と日本では精神力の強さが相当違うということだろう。
太平洋戦争時、日米の力の差は歴然で、物量では勝ちようもない戦争だったが、それを精神力、大和魂で補おうとした。結果的には空回りで多くの犠牲者を生んでしまった。精神力を技量、物量の上に置いた結果の見誤った判断からだった。
精神と技量のバランスは難しいが、後１歩のところで金メダルを取り逃がして日本選手を見ていると、今日の松本選手の気魄は目の覚めるような思いだった。他の日本選手も彼女を見倣ってもらいたい。
午後調布プールへ。５０ｍプールだからテレビで見ているオリンピックプールと同じサイズ。
前半の５０分で４００ｍ、往復約１０分をかける。後半の５０分で３００ｍを泳ぐ。頑張れば後２００ｍ、９００ｍまでは泳げたかも知れないが、無理せずに、早目に上がる。膝の具合も悪くない。
夜は、岸信介を読了。中々良い内容だった。
