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日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(9)復旦大学「光華楼」。

前庭を広々と取り、まるで公園の中に立っているような大学校舎。
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このシンメトリックな建物に感動する。
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素晴らしいの一語だ。
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木陰では近所の人が気功のようなものをやっている。
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このツインタワーは「光華楼」という名前だ。
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3階ホールとその正面に飾られている絵画。
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近付いてみると沢山の白鳥が空を舞っていた。
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キャンパスの奥まった辺りを広々と整地し、芝生に覆われたちょっとした公園風の敷地の中にそのツインタワーは立っていた。200m程離れた正面からこの建物を見る。美しい。シンメトリックな二つの建物は、全く同じサイズ、全く同じ色合い、全く同じ顔貌をして、正面を向いていた。パリのエッフェル塔、或いは爆破される以前のニューヨークの貿易センタービル。そしてこの復旦大学のツインタワー。これぞ建築上の造形美と言えるものだった。

その200mの芝生を踏みしめ、建物に近付く。今日は休校なのか、殆ど人が見られない。学生も見えない。大学の近くに住んでいる人が木陰で気功か軟体操のようなことをしているだけだ。建物正面のドアは施錠されて中に入れない。しかし、ガラス扉を通し内部を見ると、中には人がいる。完全な休館ではなく、どこかからか入れるようだ。建物を見上げる。正面入口の直ぐ上に中国語で「光华楼」と金文字のプレートが浮き上がっている。素晴らしい建物だ。

どこかに出入り口がある筈だと建物の裏に廻ると、ビルの横に入口があり、警備員もいる。警備員から何か言われたが、言葉が通じないので、そのまま中に入る。先刻外の正面入り口から見た内部の様子は、そこは3階部分に当たり、ちょっとしたホールになっている。正面に斬新なデザインの洋画と言うか、現代中国画というか、正面の壁面全面を覆うように大きな絵画が掛けられている。良く見ると細かい図柄の白鳥が何羽も空を舞っている。有名な画家の作品に違いない。

このホール入口の横にプレートが掛けてある。見ると、このホールは「志和堂」と言うようだ。簡体字は理解できないが、そこに書かれている漢字を拾い読みすると、この建物は香港在住の実業家「呂志和」と言う人の寄付で建てられたらしい。「呂志和」氏は、プレートの中では博士と出ているので、単に事業に成功した大金持ちというだけでなく、何か学術的な研究でも功績があったようだ。

この建物を建築するのに一体幾らかかっただろう。50億は下らないだろう。100億はかかっているかも知れない。香港財閥の途方もない経済力と、それをポンと惜しげもなく大学に寄付する。誰もいないエレベーターに乗って、このビルの最上階37階まで行き、ガラス窓の外に開ける上海市内を眺め、黄埔江の流れの遥か先の太平洋上を眺め、この広大な都市は、世界に散ったこうした華僑、華商、客家などなどの経済力、金融力を磁石のように吸い寄せ、これからも発展していくに違いない。現代の魔都と言えるかも知れない。

途中ちょっと気になったフロアーに立ち寄ったり、この高速エレベーターがOTISではなく三菱製であることを内心喜び、日本の財閥も香港の巨大財閥と手を組んだりしているのかと思ったりし、建物を後にした。後ろから振り返って再度眺め、この建物の優美さ、均整、モダンさに圧倒されたのだった。
 
 
 
 
有名な画家の作品に違いない。
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この小ホールは「志和堂」と言うようだ。
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 37階の最上階から上海市内を眺める。
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黄埔江の遥か先、太平洋も見渡せる。
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最上階は学術会議等のホールになっている。
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高速エレベーターが三菱製であることは喜ばしい。
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途中のフロアーには「国際文化交流学院」の教室などもあった。
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中国文化関係の教室はこんなに揃っている。
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