雨が上がり、山々に雨雲が垂れ込めていた。
遥か下の方には人家も見える。
今丁度橋の中程辺り。下のダムが間近に見える。
格子の覗き穴から100m下の湖面が見えた。
谷を覆う幻想的な雨雲。
バスを降りて、竜神橋を歩き始める頃、丁度雨も上がって、周囲の山々は先刻の驟雨に綺麗に洗われ、葉も更に色合いを深めている。橋を渡る途中に見る渓谷の景観。木々の間に紅葉も混じり、どこか深山の趣だ。こんな町に近い所、海辺からもそれ程遠く離れてもいない場所に、この様な神仙幽谷があったとは来るまで知らなかった。
この場所にこの様な水利ダムを作る位だから、元々谷は深いものであったが、更にその高さ100mの位置から眺める湖面、周囲の斜面、半ば黄金色に輝いている山肌、等々は一幅の絵になりそうだった。そこへ又雨雲が垂れ込めてきて、山の一部を霧に覆い、如何にも仙人が住んでいてもおかしくない風情だ。
橋の両端、長さ375mをゆっくり歩き、上流、下流の竜神川を見下し、前後左右の山肌をゆっくり眺め、橋の反対側に行く。竜神。大きな龍の絵柄が橋の反対側のカリヨンの時計の前にレイアウトされているが、誰のアイデアか、こんな場所にこんな子供だましのようなペイント画を描かせたりして、製作者の芸術的センスを疑わせるものだった。ここには人工的なものは必要ない。この自然さえあれば、それで充分なのだ。
この場所にこの様な水利ダムを作る位だから、元々谷は深いものであったが、更にその高さ100mの位置から眺める湖面、周囲の斜面、半ば黄金色に輝いている山肌、等々は一幅の絵になりそうだった。そこへ又雨雲が垂れ込めてきて、山の一部を霧に覆い、如何にも仙人が住んでいてもおかしくない風情だ。
橋の両端、長さ375mをゆっくり歩き、上流、下流の竜神川を見下し、前後左右の山肌をゆっくり眺め、橋の反対側に行く。竜神。大きな龍の絵柄が橋の反対側のカリヨンの時計の前にレイアウトされているが、誰のアイデアか、こんな場所にこんな子供だましのようなペイント画を描かせたりして、製作者の芸術的センスを疑わせるものだった。ここには人工的なものは必要ない。この自然さえあれば、それで充分なのだ。