ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(115)紹興・府山「蓬莱閣」へ。

府山の飛翼楼のきざはしにて。
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飛翼楼1階は展示室になっている。
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ここには越王勾践が使用したとされる国宝の宝剣が展示されている。
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国宝の由来書。
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飛翼楼の謂れについて。
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謂れは、今から2500円も昔の勾践が呉の国との戦いに敗れた当時からあるようだ。
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飛翼楼を出て、向いの小山に向かって歩いていると、大鐘などがあって、打ってみる。
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「飛翼楼」の展望台をぐるっと一巡し紹興の街並みを眺め、スモッグで霞む街を写真に撮って、次に前方に見えた小山に向かうことにする。向こうの小山にも五重塔があったので、又異なった光景が見られるかも知れない。楼閣を1階まで下り降りと、そこは展示室になっていて、この土地の英雄、越王勾践に関わる展示品が陳列されている。勾践が使ったという青銅で出来た宝剣が展示されているが、これは勿論模造品だ。案内文には「国宝」と出ているが、果たしてその様な宝剣が2500年の間の戦乱を掻い潜って、現在に伝わっているだろうか・・。この建物自体、1998年の建築となっている。

大体の方向を見当付けて前方の小山に向かって山中の道を歩くが、周りは灌木の樹林帯で、方角が分からなくなる。なるべく広い石畳の道を歩いて行くと、所々案内板が出ていて親切だ。今下りてきた道が「飛楼楼」からだから、その反対方向は「蓬莱閣」。この案内板を目印に進んで行けば迷うことはない。

林の中にはいろいろな人がいる。特に珍しいのは、鳥籠を大事そうに抱え、茂みの中に入り込んで、程よい枝振りの木があると、そこに鳥籠をぶら下げ、鳥を自然の中で元気よく遊ばせていることである。当方が子供の頃、伊豆の山ではメジロの籠を持って茂みに入り、近くの枝に鳥モチを差して、籠のメジロにおびき寄せられて近寄って来たメジロがその鳥モチに足を取られ、身動きできなくなった処を捕獲する、という遊びがあったが、ここ紹興の山中での鳥遊びは、もっと優雅だ。山中の鳥を捕獲する為のおびき寄せではなく、籠の中の鳥と山中の鳥が、相和す様を傍から眺め、聴いている。正に「探鳥」という遊びかも知れない。

そうした「探鳥」を楽しむ人々を何人か見かけ、又、鐘撞き台で鐘を打って見たりしている内に目的の「蓬莱閣」へ到着した。先刻の「飛翼楼」では僅か4-5人の女性しかいなかったが、ここにはかなり大勢の人が集まっていて、思い思いの運動をしている。ここは高度も低く、市街地に近いせいだろうか。様々な人が誰に気兼ねするでもなく、朝の清浄な空気の中で、思い思いの時を過ごしていた。
 
 
 
 
所々、こうした案内板が出ていて、道に迷うことは無い。向かいの山の五重塔は「蓬莱閣」と言うのか。
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ああ、鳥籠を持って山中を歩いている人がいる。
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鳥籠を持ったり、枝にぶら下げて、探鳥している人を何人か見た。優雅で高尚な中国人だ。
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ああ、蓬莱閣にやってきた。ここは先刻の場所より沢山の人がいる。
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蓬莱閣。ここも又勾践由来の建物かも知れない。
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ここは残念ながら内部には入れない。外から眺めるだけだ。
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うーん、由来書きによれば、五代十国時代のものらしい。
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蓬莱閣の由来書。
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