ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(136)数多なる御仏居ます静安寺。

本殿の階段を登った入口の円柱の柱の木目が美しい。
 
 
 
ギリシャのエンタシスを思わせる円柱だ。
 
 
 
本殿入口ドアの龍の彫り物。
 
 
 
本殿内の御本佛。大日如来か、阿弥陀様か・・
 
 
 
丈六佛だ。人の背丈の何倍もある。
 
 
 
お札の幟を架ける参詣者。
 
 
 
曼荼羅は立体的だ。
 
 
 
 半地下状の本殿一階は広々とした空間になっている。
 
 
タイの誕生日の仏様にお祈りするように、中国人もやっているのかなあ・・
 
 
 
 
 
先月の旅行(「中国歴史の旅」http://blogs.yahoo.co.jp/ciao3776/folder/452650.html)で同じ上海市内にある「玉佛禅寺」を参詣し、ビルマから請来された大理石佛に感銘を受けたが、ここ「静安寺」にも同様な数々の御仏が安置されている。金持寺院だけあって、佛の見栄えも良い。

入口の山門から見た時は正面の本殿は盛土の上に建てられた総二階造りに見えたが、近づいてみると盛土の部分は半地下の一階部分になっていて、実際は三階造りの大きな建物だった。その一階部分を見ると、まだ現在も建築進行中のような状態で、この本殿自体つい最近になって再築されたようで、他の周りの建物も殆ど全てが新たに建築されたようだった。これ等建物を一時に同時に再築するには相当な費用が懸かる筈だが、この寺はそうした財政負担に充分耐えられる経済力があるのだろう。

さてその正面の凝った昇り竜の大理石の階段を登り本殿に入ると、中に大きな仏像が一体正面に座している。随分大きな仏像だ。これが所謂丈六佛だろう。4mは優に超えている。御仏がお釈迦様か大日様か阿弥陀佛かは分からないが、いずれにしても功徳がありそうなお顔立ちだ。両手を合わせる。

本殿一階の半地下状の正面には羅漢さんのような普通の顔立ちの仏像が並んでいて、参詣者はそれぞれの佛にお参りできるようになっている。丁度タイでは誕生日に応答する佛が決まっていて、人々は自分が生まれた曜日を覚えていて、お寺に行くと必ずそうした曜日の佛が並んでいるので、人々は自身の佛に向かって熱心にお祈りする姿を見ることができるが、ここ中国でも同じような宗教上の習慣でもあるのだろうか・・。

その裏側には又ずらりと金剛佛が並んでいる。その真ん中には「南無毘盧遮那佛」と中国で書かれた大日様が中央に鎮座している。とすると、先刻本殿の丈六佛は毘盧遮那佛=大日如来だったのか・・。その左右には宝生、阿閦、阿弥陀、不空成就、と並んでいる。この不空成就という仏様は聞いたことの無い名前だが、不空羂索のことを中国ではこう呼んでいるのだろう。

本殿を正面にして右側が客殿、左側が佛殿になっていて、左側の回廊を巡ることにする。最初に目に付いたのが位牌堂で、先刻龍華古寺で見てきたばかりだが、このお寺にもあった。中国流に言うと、「牌位堂」と言って、日本語とは文字順が反対になっている。従来の中国仏教は日本のような葬式仏教ではないので、唐宋の昔には、こうした「牌位堂」などは無かった筈だが、中国仏教界も日本の葬式仏教の隆盛を見て、真似をするようになったのかも知れない。その際、日本と同じ「位牌」では都合が悪いので語順を替えて「牌位」としたのかも知れない。丁度、お金の単位を「円」ではなく、「元」としたように。

この「牌位堂」の並びに佛殿があり、ここにはお釈迦様、大悲観音様等の仏像が安置されている。御釈迦様と観音様。日本人には最も馴染み深い佛あり、自身もほっとする。篤信にお参りし、このお寺、静安寺を後にした。
 
 
 
 
その裏側には金剛佛が並んでいた。
 
 
 
真ん中の毘盧遮那佛(大日如来)を中心に左右に如来が並んでいた。
 
 
 
ああ、ここにも「位牌堂(牌位堂)」がある。
 
 
 
龍華古寺と同じように、戒名が並べられている。
 
 
 
隣の佛殿にはお釈迦様(釈迦牟尼仏)のご本尊。
 
 
 
更にその隣には観音様。
 
 
 
大悲観世音菩薩。
 
 
 
かなり若い人もお参りに来ている。
 
 
 
皆おしなべて「慈航普渡」か・・・