ちゃおチャオブログ

日々の連続

トルコ史跡巡りの旅(31)カイマクル「地下都市」へ。

カイマクルの地下都市へ行く途中の台地上で、前方の雪をかぶった山を見る。
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この山、最初アララト山かと思ったが、そうではなく、エルジェス山、3916mの高峰だ。
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紀元前後のローマ時代、この山は活火山で、コインのデザインにもなったとのこと。
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手前の凝灰岩の谷も異様だ。
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暫らく又原野を進む。
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今日のカッパドキアでの最後の訪問先はカイマクルの「地下都市」だ。当初、行く前までは、キリスト教徒が逃げて隠れ住んだローマにあるカタコンベのようなものかと思っていたが、行って見てびっくり。そこは巨大な地下空間、縦横にトンネルの続く地下都市だったのだ。

ギョレメの岩峰の上を優雅に漂う気球を眺め、去年この気球に乗ったネギさんの事など思い浮かべ、この場所から次のカイマクルに向かう。カッパドキアはかなり広範な地域で、あちこちにギョレメの様な奇峯、岩峰、洞窟があって、今現在どこをどう走っているのか分からなくなるが、次に行くカイマクルまではバスで約30分、カッパドキアの郊外に当たる場所である。

その途中、見晴らしの良い展望台地に立ち寄り、前方の雪をかぶった山を見る。これは石灰岩や凝結岩ではなく、実際の雪だ。頂上が切り立った三角形をしている峻峰で、遠くから見ても随分高い山に見える。ガイドにあれは「アララト山か?」と聞いたら、「アララトはここからは見えない。ここから1000キロ以上も離れた場所にあり、今見ている前方の山は『エルジェス山』3916mで、アナトリア地方では一番高い山。ローマ時代には活火山で、コインの図柄にもなったことがある。」とのことだった。

トルコで一番高い山はかのノアの箱舟で有名なアララト山で、5000mを越えるが、この山も今見ている雪は万年雪で、夏になっても消えて無くならないそうである。秀麗な雪山に感動し、そこから暫らく進んだ先に、カイマクルの地下都市があった。

海底都市、じゃなくて地底都市、地価の迷路に進んでいく。勿論ガイドの案内が無ければ、迷子になって、戻れなくなってしまう。大規模で入り組んだ鍾乳洞と思えばよい。ここは7-8世紀以降、イスラムに追われたキリスト教徒が隠れ住んだ洞窟だ。千数百年、人々が歩いていた地下の通路を、皆、こわごわ歩いて地底に向かって行った。
 
 
 
 
カイマクル地下都市に到着。入口の手前は、大きな土産ショップになっている。
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さて、これから地下都市への探検だ。
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細い、入り組んだ通路が地底に向かっている。
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穀物倉庫? トイレ? 人が住んでいた痕跡はある。
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背を屈め、頭を天井にぶつけないよう、慎重に歩を進める。
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