ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(42)バギオ経由ビガンへ。

写真が重複しているかも知れないが、昨日のサガダの街並み。長閑な町だ。
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暗雲が垂れ込める。夜間再び大音響の雷雨となった。前方では激しく雨が降っている。
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暗い内にサガダを出たバスは途中崖崩れで通行止めになった。走行中でなくて良かった。
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1時間程するとどこかからショベルカーがやってきて、崩落岩石を取り除いてくれた。
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黒煙を上げて、フルパワーでの活躍に、乗客は拍手喝采
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今朝は薄暗い中、4時半に起き、シャワーを浴びて、マンゴーを食べ、5時10分発のバギオ行バスに乗る為に発着所まで向かった。外はまだ暗い。バスの出発場所が昨日着いた場所と違っていて、ちょっと先の方の離れた場所だったが、車内に電気がついていて、何人かの乗客も既に乗っていて、迷うことはなかった。こんな早い時間に出かける人もいるのだ。

バスが走り出し、暫らく山間の道路を進むと夜も明けて来た。周辺の3000m級の山々が重なる雄大な景色だ。崖っぷちをギリギリに走るが、運転手は慣れているのだろう。心配そうにしている乗客は誰もいない。小さな集落を幾つか通り過ぎ、ボントック川に差し掛かる手前の道路が落石で塞がれている。大きな岩が道路上にゴロゴロ転がっていて、昨夜の大雨で崖崩れがあったのだ。困った。人力で取り除ける程度の岩ではない。このまま今日1日通行止めになったらどうしよう。まあ、何日も足止めということは無さそうだから、4日後の帰国便に乗り遅れる、ということもないだろう。

皆バスから降りて、崖崩れの状況を見ている。いつか北海道の積丹半島のトンネル崩落事故で走行中のバスが巻き込まれ、何人もの乗客が亡くなったが、このバスも運悪く走行中だったら、一溜りもない。全員即死だろう。道路は安全そうに見えていても、山間を縫うように走る国道。こんな危険はあちこちに隠れているだろう。

1時間程そんな風に心配そうに眺めていた乗客の間から拍手が沸き起こった。後方から大型ショベルカーがのろのろとやって来たのだ。崩落岩盤の前に張り付き、真っ黒の煙を出して、エンジンフル回転で、岩盤を道路脇に除けて行く。ショベルカーのこんな頼もしい雄姿を見たのは初めてだ。見る見るうちに岩は片づけられ、ものの30分もかからず、通行可能になった。
人々は再びバスに乗車し、昨日通ったボントックの町を通り過ぎ、ここからは昨日通過した峠道には進まずに、どんどん山を下り降りるように、バギオに向かって真っすぐ進む。なだらかな高原状の集落があちこちに見える。こうした長閑な田園風景を何枚も写真撮影したが、パソコン移動の際に殆ど消失してしまった。

11時半、バスはバギオの町に入ったが、発着所へ着く途中の街中でエンストを起こし、ここからはタクシーで3日前の公園の上のバス発着所へ行き、ビガン行のバスを確認する。が、ビガン行の直通バスは無く、途中のラ・ユニオンまで行き、そこで別のバスに乗り換える必要があるとのことだった。ラ・ユニオン行のバスは12時15分発。殆ど時間もなく、キオスクでパンと飲み物を買い、バスに飛び乗る。

バスは再び坂道を下り降りるように、海岸線の町に向かい、2時、海岸沿いの大きな都市、サンフェルナンドに到着。ここで又バスを乗り換えるのだが、ここからも又ビガン行の直通バスはなく、手前のSt.Mariaで乗り換えなければならない、とのこと。暫らく待って、バスは出発し、海岸沿いの国道を北上、St.Kruz,Dominngo等のちょっとした町を通過し、夕方6時過ぎにSt.Mariaに到着した。ここで20分程待ち、6時半、再びトヨタの改造車に詰め込むだけ上院を詰め込み出発。ビガン手前で大渋滞に巻き込まれ、このSt.Mariaからは僅か30キロの距離だが、1時間半もかかり、夜8時、漸くビガンのセンター広場に到着した。



作業は30分程で終了し、バスは漸く通行できるようになった。
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バスは昨日のボントックまで高い山合いの道路を下り降りる。
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ボントックからバギオまでも山を下り降りるように走り抜けて行く。
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眺めの良い山村風景が続く。バギオまで、随分沢山の集落を通り過ぎて行く。
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バギオからサンフェルナンドまでも高山地帯の山から下るようにしてバスは海岸線に向かう。サンフェルナンドの大きな教会の石段。
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