ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(24)未明の出立。

今日はベナレスからブッダガヤへ行く日。朝4時にホテルで迎えのドライバーを待つ。
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電力事情の悪い国、街灯も殆どない。
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漆黒の中、インダスへ沐浴に向かう人もいる。
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ボートに乗って川の沖合に行き、日の出を待つ。
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インダス川のご来光!
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ベナレスに2泊し、今日はブッダガヤに旅立つ。デリーの旅行代理店から渡された手配書によれば、朝4時にホテルロビーで待つこと。4時に迎えのドライバーが来るとのことだった。お蔭で昨夜は安眠できなかった。寝過ごすのを心配し、浅い眠りで夜間何回か目を覚まし、時計を確認したりし、結局2時過ぎからは殆ど寝た感覚はなかった。フロントには3時のモーニングコールをお願いしてあったが、どこまで信用できるか安心できない。結局この国では、自分を頼るしかない、他人任せにはできない国なのだ。

4時少し前にフロントまで下りて来ると、ロビーは真っ暗。電力不足のインドに於いては、フロントにも常夜灯すら点いていない。4階の部屋からフロントに降りるに際しても、真っ暗な階段を壁を伝うようにして下りて来た。真っ暗い中でも外から差し込む薄明りで、フロントデスクの場所は分かり、鍵を返す為にそちらに歩いて行くと、真っ暗の中で人の気配がする。暗がりの中から突然人の声が聞こえたので、腰を抜かすくらいに驚いた。真っ暗な隅っこに、簡易ベッドを置いて、そこで仮眠していた夜間警備員だ。本人が起き上がって、やっと電気を点けてくれた。ガードマンと分かって、こちらも一安心したのだったが・・。当方が宿泊者で、4時にドライバーが迎えに来る旨を話すと、その警備員は又ロビーを真っ暗にして、簡易ベッドに横になった。

当方も真っ暗な中で、フロントデスク前の椅子に腰かけ、マンジリともせず待っていた。が、暫らくして退屈になってきて、外に出ようとして入口近くまで行ったが、ガラスドアは頑丈なチェーンロックがされていて、外には出られない。眠りについたばかりのガードマンを起こしてロックを開けさせることもないだろう。止む無く又再び椅子に座って待つことをした。ドライバーは30分以上も遅れてやってきた。

街灯の殆ど点いていない路地を歩いて、車の通れる通りまで出る。牛は夜間は家の中に入れるのか、通行を邪魔するようなことはない。幾つかの家の中からは灯りが見えるが、早起きの家庭だろう。インドでも勤勉な家族はいる筈だ。小型マイクロには既に二人乗っていて、更に幾つかのホテルを回り、順繰りに乗客も増えてきて、総勢10名ほどになった。そのまま駅へ向かうかと思ったら、町の中心から少し離れた場所にマイクロを止め、そこで乗客は降ろされた。知らなかったが、これからボートに乗って、インダスの夜明けを見るようだ。デリーで買ったツアーチケットには、このインダスクルーズも含まれていたのだ。

昨日も少し乗ったが、今日も同じような細長いボートに二人づつ並んで腰かけるようにして暗い川に向かってボートは進んで行く。まだ日の出はない。河の中程まで来た頃、東の空が赤くなる。東の空を赤く染め、斑にし、川面に写る。まんだらけ。インドの物価水準からしたらバカ高いツアー料金を吹っかけられたと思ったが、未明のインダスの朝焼けが見れたのは僥倖だった。



インド中から人々は集まり、ご来光に感謝し、沐浴する。
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河岸には日本人経営のゲストハウスも見える。「久美子の家」だ。
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「久美子の家」。今度ベナレスに来ることがあれば、ここへ泊ってみよう。
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各ガートには既に人々が集まり出している。
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人々は早くも沐浴を始めている。
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