ちゃおチャオブログ

日々の連続

行き違いのタイ旅行(7)ガジュマルの根に巻き取られた石仏を見て、バンコクへ。

史跡公園の直線道を歩くこと約20分、漸く次の寺院にやってきた。
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ワットマハタート寺院(วัดมหาธาตุ)、ここも又無残に破壊されている。
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何万、何十万人の人々が殺され、奴隷として拉致されていった。
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この石仏は破壊を免れたのか、それとも後から再築されたのか・・。
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仏像は静かに長い歴史を見続けている。
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赤レンガでできた仏塔、チェデイ(เจดีย์)は何百年経っても崩れずに、跡を留めている。
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史跡公園は想像以上に大きくて、ワットシーから次のお寺ワットマハタートへ行くまでに相当歩かされた。20分は歩いただろう。元々タイ人は炎天下の中を歩くと言う習慣がなく、この広大な公園内を歩いている人影と言ったら、我々日本人の4人しかいない。勿論池の中で釣りをしている人などもいなく、何匹かの放し飼いにされている犬が、暫く後を付いてきたが、我々が余りにも長距離を歩いたせいか、犬の方も付いてくるのが面倒になったのか、いつの間にかいなくなってしまった。ただ池の中に優雅に舞っている白鷺が、何羽か行き来していて、ひょっとして、これ等の鷺も冬になると日本へ渡ってくるだろうか、と思ったりした。

公園の中の池を二分するように真っ直ぐ伸びる直線道を約2キロ程歩くと、漸く公園の外に出て、その直ぐの場所に目指す寺院はあった。アユタヤ観光案内には必ず出ているガジュマルの根に巻き取られた石仏像。ワットマハタート寺院(วัดมหาธาตุ)だ。ビルマとの敗戦の混乱の中、石仏から切り落とされた頭が打ち捨てられ、大きな木の根元に転がり落ち、それは何年も経った後に、木の根に巻き取られた形で発見された。ガジュマルの木だ。この国ではベンガル菩提樹と呼ばれているバンヤンツリー(ต้นไทร)で、タイで最も高級なホテルの名前にもなっている。

先刻のワットプラシー同様、「つわもの共の夢の跡」だ。攻めたり攻め込まれたり・・、あくなき人の戦いの跡がここにあった。さあ、余りゆっくりはしていられない。夕方6時過ぎにはバンコクに住む元駐在員の自宅を訪問することになっている。依頼された本を持って行かなければならない。急いでバンコクまで戻らなければならないのだ。バスで帰る方法が分からず、撮りえずアユタヤ駅に出て、次の電車に乗る。僅かに60バーツ、200円もしない。電車賃はバカみたいに安い。これでは鉄道の維持も難しいだろう。旧国鉄同様にどんどん斜陽化して行くに違いない。ただタイが初めての二人にとっては、ローカル鉄道の旅はそれなりに良い経験、思い出になったに違いない。



大きなガジュマル(バンヤンツリー)の根元に巻き取られた仏頭。
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その仏頭の前での記念写真。
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余りゆっくりはして居られない。夕方にはバンコクで人と会わなければならない・・。
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急いでアユタヤ駅に向かい、バンコク行きの列車に乗る。
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バンコク在住の年金生活者に余計なことをお願いされ、夕方には頼まれた本を届けなければならない。
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列車のスピードが遅く、気ばかりがあせる。
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