ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(18)サンチャゴの古い石畳道を歩いてセミナリオマノールへ。

サンチャゴのバスターミナルは大きなドームのようになっていた。
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ターミナルは広く、各方面への遠距離バスが発着していた。
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石畳の道を歩き、今日の宿に向かう。前方が街の中心になっている。
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町は起伏が多く、案外坂道もある。
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古い町だから車道も狭く、車もぎりぎりに駐車している。
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空港から約20分、綺麗な街並みに入って、大きな屋根付きのドームのような駐車場に到着したが、そこがサンチャゴのバスターミナルだった。ドライバーよりホテルの大体の方角を教えてもらい、バスを降りてから、そちらの方向に歩いていく。古い町並みで、車道も歩道も石畳になっていて、如何にも歴史を感ずる風情だが、一方で道路が曲がっていたり、路地のような狭い道へ出たりと、これから向かうホテルの方角も分からなくなってしまう。ホテルと言っても、セミナリオという、昔の修道院を改装した宿舎で、ネットで予約したものだが、写真付き地図をみると、市の中心部から少し離れた丘の上にある。しかし昔からある有名な場所らしく、バスの運転手も、時々通りの人に場所を確認しても、皆その場所は知っていて、親切に教えてくれる。

通りには、巡礼者らしい人の群れに行き違ったり、道路に面したバールにはそれらしい人々がビールを飲んだり、サンドイッチを頬張ったりしている。この町は流石に巡礼の町だ。あちこちに大きなリュックを背負った巡礼者を見かける。ここが最後の巡礼地なのか、それとも途中をオミットして、最初と最後、この町へやって来たのか、一様に達成感が窺えた。何回か道が分からなくなり、その都度歩いている人に聞くが、この町の人は至って親切だ。通りをぶらぶらしている人は高齢者の男性が多いのだが、殆ど英語は通じず、予約票の写真付き案内図を見せると、「ああ、マイノール」と皆直ぐに頷き、分かり易い交差路まで案内してくれたりして、至って親切だ。

案外坂の多い町で、案内の老人は坂を上がった道路の高台まで出てくれて、スペイン語で多分、「この坂を下って右、その先を左」とか言って、大きな身振りで、右手を曲げたり、真っ直ぐ伸ばしたり、左に向きを変えたりして、親切に教えてくれる。多分この町の人は巡礼者にたびたび道を尋ねられたりして、旅行者には慣れっこになっているのだろう。以前、四国の遍路道を一部歩いたこともあったが、この町の人々は、日本人よりも親切だ。

バスターミナルからは、坂を上り下りして結構時間がかかって宿に着いた。道を知っている人なら真っ直ぐ10分程度で来れる距離だが、いろいろと迷ったせいか、30分程もかかってしまった。宿は元修道院だけあって、レンガで作られたがっしりした立派な建物だ。4階建て建物で地下室もある。2階3階が宿舎で、地下が食堂になっている。宿の名前はアルベルゲ・セミナリオ・メノール(Albergue Seminario Menor)。がっしりした昔の大学病院のような建物だが、本来は巡礼者用の宿舎ではあるが、一般客も泊れるようになっている。

スペインにはこうした巡礼者用の宿舎があちこちにある。そうした宿舎は4人部屋、6人部屋等の相部屋が主で、1泊料金も1000円程度で安く泊まれるが、そうした宿でもSingle-Useの部屋もある。自分は相部屋は嫌なので一人専用の部屋を予約したが、昨日のホテルでは6人ベッドの部屋を一人で使用することになった。ここでは個室である。昨日よりはマシだ。宿には10時前に着いて、まだ部屋の清掃が終わっていない、とのことで、暫くチェックインを待たされたが、高台にあるこのセミナリオ、見晴らしも良く、チェックインまでの10数分、前の果樹園風の公園や、サンチャゴの市内を眺め、第一歩を楽しんだ。



いろいろ道順を尋ねて、漸く今日の宿舎に到着した。
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アルベルゲ・セミナリオ・マノール。がっしりした立派な元修道院だ。
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素晴らしい建物だ。
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入り口も格式を感じる。
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中階段も何か法廷にはいるような感じだ。
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