ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(87)セビリアの大聖堂の中で。

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堂内は石造の傑作だ。
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正面、内陣のキリスト像。おしとやかだ。
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細かい襞やエンブレムで堂内が飾られている。
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天井は高く、採光も十分で、音響効果も抜群に思える。
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ここは何の部屋だろう・・。トルコで幾つかモスレムの大寺院を見てきたが、ここはそこにも引けは取らない。
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さてこれからセルビア大聖堂の内部観光である。外から見ても大きな建物だったが、内部の空間も広くて、天井の屋根は高い。神父の唱える説教、信者の唱和する讃美歌などの音響効果も良いだろう。襞のように幾重にも重なりあった天井から垂れ下がる大理石の仕切り板は、音を反響させ、共鳴させ、増幅させる。荘厳なスピーチは堂内に木霊し、ハレルヤの合唱は幾重にも干渉しあって、響き渡るだろう。将にここは中世のコンサートホールだ。

実に中世の石工、Masonryの手になるものだ。職能集団Masonryは各地を渡り歩き、見事な教会を各地に造営してきた。これも彼等の手になるものに違いない。Masonryの技術は中国に伝来し、海を渡り、琵琶湖の穴太衆に受け継がれた。しかし日本では木工が主体で、日本に於いては遂に本場のMasonryを越えるMasonが生まれることはなかった。が、熊本城を始めとする各地築城に際してはその能力を最大に発揮していていた。彼等穴太衆がこの教会の細部を見ることが出来ていたら、日本のMasonryも又違った方向に発展していったかも知れない。

素晴らしい堂内を一巡し、外に出る。この辺りは向かいにあるアルカサルと一体になった観光風紀地区で、全体に歴史的景観が保たれている。昔風の仁藤馬車なども往来していて、中世の気分は満載だ。高校生のグループをあちこちで見かけるが、日本と同じように、スペインのあちこちから修学旅行のような形で古都のセビーリアにやってきているのだろう。そうして日本人の若者が京都や奈良を修学旅行し、日本の歴史に誇りが持てるようになるのと同じように、彼等も嘗ての偉大なスペイン民族に誇りを持つことになるだろう。

少なくともこれ程立派な石造建築物を500年以上も前に民族の祖先が作り上げたと。Latin族はLazyだと昔から言われ続けてきたが、今の目の前の元気な若者を見ていると、それ程遠くない将来、スペインは必ずや復活し、嘗ての栄光を取り戻すのではないか、とすら思えた。



深夜バスで殆ど寝ずにセビリアにやてtきたが、最初の訪問で、良い建造物を見ることができた。
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この辺りは歴史観光地区になっている。向かいはアルカザルだ。
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ああ、ヒラルダの塔も見えている。
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さて、次はアルカサルへ行って見よう。
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